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09月18日-02号

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  1. 北上市議会 2001-09-18
    09月18日-02号


    取得元: 北上市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-30
    平成13年  9月 定例会(第99回)平成13年9月18日(火曜日)議事日程第6号の2                      平成13年9月18日(火)午前10時開議 第1 一般質問 --------------------------------------本日の会議に付した事件 第1 一般質問  ①                           24番 伊藤隆夫君   1  市有財産の管理と職場環境について    (1)自動車文庫(ともしび号)について    (2)公用車(通称「黒塗」)の一部ハイヤー化について    (3)建造物管理について    (4)土地管理について    (5)職場環境について   2  市内2農協合併について    (1)現在までの進捗状況について    (2)今後の合併スケジュールについて  ②                           14番 梅田勝志君   1  地域農業振興上の諸課題について    (1)需給調整水田の対応について    (2)経営所得安定対策について    (3)ブロックローテーション団地化補助金について   2  合併浄化槽の推進について    (1)特定地域生活排水処理事業の導入について  ③                           10番 福盛田馨君   1  市内商店街の空洞化について   2  柳原踏切付近の交通安全について   3  雇用不安が出て来ているが当市での影響について   4  花巻市・金ケ崎町との友好関係について  ④                           8番 佐藤ケイ子君   1  県立病院の統合整備について    (1)地区医療の確立体制について    (2)新病院の用地選定について   2  きたかみ子どもプランについて    (1)子どもプランの策定にあたって    (2)子育て支援センターの将来像は    (3)ファミリーサポートセンター設立について    (4)学童保育所への支援について   3  男女共同参画推進条例について    (1)北上市男女共同参画条例づくりについて    (2)差別のない職場・地域づくりについて  ⑤                           22番 及川洋一君   1  雇用の促進について    (1)新規求職希望者就職見込み状況はどうか    (2)市内の失業者数、失業率はどれくらいか    (3)市としての雇用対策は何か   2  観光振興について    (1)観光資源の活用について    (2)親切な受け入れ態勢について    (3)個性的なイメージづくりについて   3  養護老人ホーム「北星荘」の整備について    (1)老朽度調査の内容と結果を明らかにせよ    (2)大規模改修計画の内容を示せ    (3)個室化はいつ頃になるのか   4  学校の安全管理について    (1)子どもの安全確保対策について    (2)学校開放の今後について  ⑥                           5番 後藤不二男君   1  コミュニティバス本格運行に向けた取り組み対応について   2  「道の駅」実現に向けた支援について   3  観光行政における「みちのく芸能まつり」のあり方と芸能保存支援策について    (1)「みちのく芸能まつり」の現状と課題について    (2)芸能伝承保存支援策としての「伝承館」の建設について --------------------------------------出席議員(31名)      1番  釼吉孝夫君      2番  伊藤利行君      3番  千葉一夫君      4番  木戸口 平君      5番  後藤不二男君     6番  高橋初男君      7番  佐藤重雄君      8番  佐藤ケイ子君      9番  昆 英史君      10番  福盛田 馨君      11番  久保孝喜君      12番  千葉孝雄君      13番  小田島龍一君     14番  梅田勝志君      15番  高橋清悦君      16番  高橋 元君      17番  鈴木健二郎君     18番  高橋孝二君      19番  三浦悟郎君      20番  金田ハルノ君      21番  小原健二君      22番  及川洋一君      23番  多田 司君      24番  伊藤隆夫君      25番  菅原行徳君      26番  菊池基行君      27番  柏葉 明君      29番  舘川 毅君      30番  小原健成君      31番  柏葉省一郎君      32番  高橋一夫君 --------------------------------------欠席議員(1名)      28番  鈴木健策君 --------------------------------------事務局職員出席者   事務局長   加藤正武君      事務局次長   小野雅康君   副主幹兼          小田島和寿君     議事調査係長  下瀬川俊一君   庶務係長   主任     鷲見裕子君 --------------------------------------説明のため出席した者   市長     伊藤 彬君      助役      下屋敷勝哉君   収入役    高橋正夫君      企画調整部長  及川義也君   財務部長   斎藤 伸君      生活環境部長  佐々木紀夫君   保健福祉部長 菅崎 久君      農林部長    小原勝利君   商工部長   澤田俊美君      建設部長    佐藤 毅君                     教育委員会   水道部長   久慈守人君              吉田建彦君                     委員長   教育長    菊池憲一君      教育次長    高橋左京君   選挙管理          伊藤 巖君      監査委員    菊池信司君   委員会委員長   農業委員会          小原詔雄君      総務課長    大山孝詞君   会長 --------------------------------------            午前10時00分 開議 ○議長(高橋一夫君) ただいまの出席議員数は31名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事はお手元に配布しております議事日程第6号の2によって進めます。 -------------------------------------- ○議長(高橋一夫君) 日程第1、これより一般質問を行います。通告に従い、順次質問を許します。24番伊藤隆夫君。     (24番 伊藤隆夫君 登壇) ◆24番(伊藤隆夫君) 今まさに世は空前絶後ばかりであります。東京歌舞伎町雑居ビル火災での44名の焼死事故、原因も特定できないうちに今度は米国での同時多発テロ事件、死者一度に5,400名とも言われ、5,700名とも言われておる大惨事がありました。びっくりして米国に目を向けている間に、日本では最大手スーパー、マイカルの民事再生法適用を申請しての経営破綻であります。負債総額1兆7,000億円とも言われる超大型経営破綻であります。系列の北上ビブレも既に影響を受けているのでありまして、万が一の場合の責任の所在を今からはっきりと決めておかなければなりません。 政治、経済は人間がつくり上げているものでありながら、人間が思うようにコントロールできないというふがいなさもあります。その点我々が住んでいる地球の自然の移り変わりは、多少のずれはあっても確実に、安心して待っておれば確実にめぐり回ってくるのであります。私たちが住んでおる日本にも季節の四季があります。四季があって美しく、四季があって楽しいのであります。12カ月を四季に分けるならば、6、7、8月は夏であり、9、10、11月は秋となります。ことしの北上の夏は、前半は異常に暑く、後半8月に入るなり急に平年を下回る日が続き、基幹作物、稲の作柄が収穫を待つ今もって心配されておるのであります。 あの騒がしくも感じたカエルの合唱、特にも気温の上昇により声も大きく、それに重なってのヒグラシ、セミの声、私のように林の中に生活している者にとってはやかましくさえも感じたものでありますが、その声もぴったりと泣きやみ、今は虫たちの合唱の場にと四季のステージを譲ったのであります。もう秋なのであります。秋の夜は長いのであります。隣は何をする人ぞであります。秋の夜長は、一人物思いにふけるのもよし、一人静かに音楽鑑賞するもよし、寝そべって読書するもよいでありましょう。フランスの作家、A・フランスも言っております。私が人生を知ったのは人と接したからではなく、本と接したからであると、本を読むことで人の心は成長します。 食糧不足が続いた戦後、日本人は本にも飢えていたのであります。昭和46年、ちょうど30年前、ようやくにして北上市、和賀町、江釣子村の教育委員会が図書館の振興問題について研究を始めたのであります。その結果、和賀中部行政事務組合自動車文庫が昭和49年8月にともしび号と銘打って運行を開始したのであります。さらに、11月には2台目の運行も行われ、月23日間、駐車場も263カ所と拡大されたのであります。 県内で移動図書館車は、現在47台運行されており、1市町村2台運行しておるのは盛岡市と我が北上市だけであります。2台運行しているにもかかわらず、駐車箇所は減少して、平成8年175カ所だったものが平成12年度は149カ所となっております。これは、3カ月間利用者のない駐車場は見直しをするとの方針に従ったもので、26カ所も少なくなっておるのであります。自動車文庫の利用状況を見てみれば、平成8年より平成12年までに蔵書数は1,660冊以上ふえているにもかかわらず、利用者は2,100人ほど、貸し出し冊数では平成8年の7万1,000冊から平成12年の6万3,000冊と8,000冊も減っているのが現状なのであります。 今日本人の本離れ、活字離れが叫ばれておりますが、まさに北上市でもあらわれているのであって、だんだん利用者が減る、経費はかさむ、この自動車文庫の運行のあり方を考えるときではないかと思うものであります。ITを利用しての貸し出し、電話での貸し出しなどなど、さまざまな方法を検討し、宅配サービスに切りかえていくことを考えないかを伺うものであります。 次に、公用車、通称黒塗り乗用車について伺います。乗用自家用車は、年間走行距離3万キロ以上利用しなければ、タクシーを利用する方が経済的によいとする経済学者もおります。市長、助役、教育長車はおのおの年間何キロ走行しておるものなのでしょうか。また、経費はおのおの幾らかかるものなのか、3台のうち何台かはハイヤー化に対応する考えはないかを伺うものであります。 次は、市の所有する建造物の維持管理についてであります。市が管理しておる建物は、398棟余もあると言われております。建物は、完成した、または業者より引き渡しを受けた次の日から破損に向かってただ進むばかりのものであります。管理者は、そのことを肝に銘じておかなければなりません。シロアリで床を全面修理、雨漏りで屋根裏の修理をすることなどは、もしあればこれは管理者の恥ずべきことであります。人の体の病気は、早期発見、早期治療であるように、建造物は早期手当て、早期修理が経費削減につながるのでありますが、市の対応はそれに反しているように見えます。雨漏り、ひび割れ、建具の開閉の不便さなどに対して迅速に対応しておるかを伺うものであります。 また、現在使用されていない建物、土地などの取り扱いはどうなっておるのでありましょうか。例えば旧野中保育園舎及び敷地などなど、市内各地には役目を果たしての未使用のもの、何だか理由はわからないが未使用のもの等、数多く見受けられます。今後の扱いについて伺うものであります。 市は、目的を持ってその場その場に土地を購入し、準備しておりますが、目的達成に至らずにいる土地があちこちにあります。そのうちの1つに平成9年に既に落成していなければならなかった新庁舎建設用地があります。目的達成までに当地の管理体制はどのようになっておるのかを伺います。 また、この土地は県医療局が考えておる県立北上病院県立花巻厚生病院統合計画の北上市側としての建設候補地4カ所のうちの1カ所になり得るものかを伺うものであります。なぜならこの統合計画は用地は7ヘクタールから8ヘクタール必要としており、当地はそれに匹敵するからであります。 以上は世界的不況時代に突入している今日、日本はもちろん北上市も同様の不況であります。誘致企業も不振で、リストラが目立ち、市民の元気は色あせて見えます。市民が色あせるならばもろ税収の落ち込みであります。行政は、健全財政を堅持していかなければなりません。そのためには行政はさらにむだをなくすことに努力する、休眠財産の掘り起こし、利用などをして、まだまだ続くと言われる不況に対処すべきとの思いからの質問でありますので、納得できる答弁を期待するものであります。 次に、職場環境について伺います。ことしの6、7月の気温は、当北上市にとっては異常で、毎日暑い日が続きました。御多分に漏れず庁舎内の室温も高く、クーラーが故障してるのかなどの声が市民から聞こえたのであります。庁舎初め各事務所、公民館等は、夏場であれ、冬場であれば、事務方が働きやすい室温、市民が集いやすい室温でなければなりません。市の管理する建物は、万が一の場合は市民の避難場所であり、平素は市民のたまり場、オアシスでなければなりません。お世辞にも集いたい場所とは思われないような室内温度になったのは何か、これからまた来るであろう冬期の温度はどう考えているのかを伺うものであります。 暑さを緩和するためか、この夏男性事務職員ノーネクタイスタイルが目につきました。市民からの評判はよい方ではないように感じました。ノーネクタイではなく、別の服装で働いてもらう方法を考えないかを伺うものであります。 服装と言えば、女性事務職員の事務服、ユニフォームはないものなのでしょうか。事務所内で働くときには、私は市役所の事務職員です、あの人が職員なんだなとはっきりわかるようにして働いてもらうべく、ユニフォームの貸与などを考える気はないかを伺うものであります。 最後に、市内2農協の合併の件であります。市内JA合併研究協議会の会長は北上市長であります。農業の低迷が長く続いている今日、JA北上の組合員7,330名余、JA和賀中央組合員2,230名余、合わせて9,560名余の心身のよりどころは農協だけなのであります。その農協が合併するか否かは、組合員9,560名余の最大の関心事であります。行政も合併推進協議会に市民より集めたお金、すなわち税金を500万円をも負担金としてつぎ込んでいるのであります。両農協役員は、お互いに歩み寄っているのでしょうか。エゴイスト、エゴ丸出しの話し合いでは事は目的に向かって進展しません。当初は、3月合併と記憶しておりましたが、最近の新聞報道によれば来年9月1日であると、しかも日時は仮想であると、これでは両者は本気で合併を考えているのかと疑問を持ちたくなるのであります。 そこで、現在までの進捗状況と今後のスケジュールについて伺うものであります。9,560名余の組合員とその家族が、安堵して暮らしていける、全てを任せて生活していける農協が誕生することを期待して、質問といたします。 ○議長(高橋一夫君) 市長。     (市長 伊藤 彬君 登壇) ◎市長(伊藤彬君) 伊藤隆夫議員の御質問にお答えいたします。 初めに、各種建造物の雨漏り、建具等の修理等についてでありますが、市の施設管理に当たっては修繕箇所等の早期発見に努め、できるだけ痛みの小さいうちに手当てすることを原則にしているところであり、予算的にも雨漏り等は優先的に対応しております。ただ、専門家の調査によらなければ原因把握ができないものや、大規模な修繕で年度途中での対応が難しいものは応急手当てで対処し、本格的には開発計画に盛り込み、計画的に対応せざるを得ない場合もありますが、基本的には迅速的に対応するようにいたしているところであります。 次に、例として挙げられた旧野中保育園舎、敷地の今後の取り扱いでありますが、野中保育園と藤根保育園の統合保育園としてわがの里保育園が整備され、今年4月から開所運営されておりますが、これに伴い、旧野中保育園は老朽化も進んでいることから、用途廃止をして、普通財産として管理しております。統合保育園を建設する際の考え方としては、新たな保育園を建設するための財源として処分することにしておりますが、今後地元の意見を聞きながら最終的な取り扱いを決めたいと考えております。 なお、財産管理上の問題点として、火災など心配な面もありますので、できるだけ早く結論づける必要があると思っております。 次に、新庁舎建設用地県立病院統合計画の建設候補地4カ所のうちの1つになり得るかについてであります。先般県立北上病院及び県立花巻厚生病院の統合整備案が岩手県より示されたところであります。これまで市議会全員協議会等で説明しております大くくりでの4地区の候補地を提示いたしておりますが、その中には新庁舎建設用地は含まれておりません。今後の詰めでありますが、9月10日に設立された岩手県立北上病院統合整備対策協議会等の御意見をいただきながら、候補地の選定を進めてまいりたいと考えております。 次に、本庁舎初め各事務所等の真夏、真冬の室内温度設定基準は何に基づくかについてでありますが、市の3庁舎が行う事務事業が環境に与える負荷を低減するためのシステムとして、ISO14001の公式認証を本年3月23日に受けて取り組んでおりますが、その中で冷暖房に係る運用手順書を策定いたしております。夏期における庁舎内の温度を摂氏28度程度、冬期は室温20度程度を目安として、過度の冷暖房を行わないことにしております。冷房につきましては、温度だけでなく人間が不快に感じる湿度も加味して、温度調節を行ってきたところでありますが、運用手順書に基づく冷房はことし初めての取り組みでしたので、課題、改善点について今後整理をし、適切な職場環境のための温度管理に努めてまいりたいと思います。 次に、女性事務職員の服装についてでありますが、日ごろから服装が華美に過ぎることがなく、市民から好感を持たれるような服装に心がけること、また業務遂行に当たってはネームプレートを着用し、親切、丁寧な市民への対応に努めるよう、所属長を通じて指導を行ってきたところであります。今後においても、市民から親しみを持って接していただける職場環境を目指して、一層服務規律の徹底を図ってまいりたいと考えております。 女性職員の被服貸与については、現在は個性を尊重する時代でもあり、また男女の平等の取り扱いの観点からも当面は貸与しない方針といたしております。 ノーネクタイについてでありますが、ISO14001の環境方針に基づいた推進計画の一環として、本年度庁舎内の冷房過度の設定基準の見直しを行っており、このことに連動して快適な職場環境の実現、環境保全に対する職員の意識高揚等の観点から、7月16日から8月31日までの1カ月半にわたって、全職員を対象として、庁舎や施設内におけるノーネクタイを展開してきたところであります。内容的には、期間中職員は原則としてワイシャツ、または開襟シャツを着用することとし、ノーネクタイまたはループタイの服装で構わないとしたものであります。ノーネクタイは、職員はもちろんのこと市民各方面からも概して好評を博しており、本年度の取り組みを評価分析した上で、全体の奉仕者たる公務員にふさわしい、市民から好感を持たれるような職員の服装を原則としながら、来年度以降も実施してまいりたいと考えております。 次に、市内2農協の合併についてでありますが、現在までの進捗状況について申し上げます。平成12年11月27日に合併研究協議会が設立されました。研究期間の延長が行われ、今日に至っておりますが、この間幹事会13回、両農協役員等による常任委員会が14回開催されました。農協の理想的な姿を追求し、厳しい農業経済情勢にかんがみて、鋭意協議、研究を重ねてまいりました。さらには、これまでの研究結果の周知と理解を深めるため、両農協役員全員による全体会議を2回開催いたしました。以降、先行した県内合併農協の経営が好転していないという状況を教訓として、合併後3カ年の経常利益を強固なものにするため、改善項目にさらなる上乗せを行い、自己資本比率の下限目標を11.5%とする第2次シミュレーションを策定し、今月6日の第2回全体会議で了承をいただいたところであります。 今後のスケジュールについてでありますが、財務確認、経営、事業方針等の検討協議を重ね、順調に推移されれば次のステップである合併推進協議会へ早い時期に移行いたし、時間との戦いが少しございます。そしてまた、組合員の理解を十分いただくため、仮想として設定したのはその理解を十分いただく時間が欲しいということもあって、皆さんの合議をいただいた後という含みを持って仮想といたしましたが、平成14年9月1日の合併を目指すことというふうな意思の確認をいたしたところであります。その他につきましては、担当部長から答弁いたさせます。 ○議長(高橋一夫君) 企画調整部長。     (企画調整部長 及川義也君 登壇) ◎企画調整部長(及川義也君) 私からは、市長車及び助役車の年間走行距離と経費について申し上げます。 初めに、市長車の年間走行距離を申し上げます。平成11年度は1万829キロメートル、平成12年度は6,058キロメートルであります。諸経費は、人件費、燃料費等で平成11年度は993万8,300円、平成12年度は955万119円であります。 次に、助役車について申し上げます。平成11年度の年間走行距離は6,971キロメートル、平成12年度は5,584キロメートルであります。諸経費については、平成11年度は1,015万2,585円、平成12年度は1,042万2,384円となっております。 次に、ハイヤー等での対応検討についてでありますが、市長、助役の1日のスケジュールは近年会議、行事等が過密化しておりまして、日程調整を図りながら対応をしているところであります。1日に市内及び市外の会場を数カ所回らなければならないときもあり、限られた時間での移動には即座に対応できる公用車は必要不可欠であり、また走行中に車内での業務打ち合わせや協議等を余儀なくされる場合もあります。さらには、当市を訪れる来賓者の送迎用として利用され、いろんな面で効率的である公用車は必要であると考えております。 次に、新庁舎建設用地の管理体制についてでありますが、平成6年3月に上江釣子12地割に6万5,906平方メートルを取得し、粗造成を行い、更地にしております。建設用地及び用地内水路の雑草について、毎年2回の刈り払いを実施するなど、良好な管理に努めております。 以上であります。 ○議長(高橋一夫君) 教育長。     (教育長 菊池憲一君 登壇) ◎教育長(菊池憲一君) 私からは、自動車文庫ともしび号についてお答えいたします。 初めに、自動車文庫の利用状況等についてでありますが、過去5年間では平成8年度をピークに、児童生徒の減少や利用者の高齢化、就業形態の変化等により減少傾向にありましたが、平成12年度は前年度に比べ利用冊数で3.6%増加し、登録者数も増加しておりますので、利用者が固定化しているという状況にはないと判断しております。 平成12年度には、移動図書館車2台のうち13年間運行した1台を更新し、当市は面積的にも広大でありますので、市内の約150カ所にステーションを設置し、巡回を心待ちにしている交通弱者等、多様な利用者のニーズにこたえるため努力しているところであります。 自動車文庫の運行見直しに関しては、3カ月間利用者のないステーションの見直しや、新たに希望があった場所にはステーションを即座に設置するなど、移動図書館車2台でもってフル稼働しております。 図書の宅配便利用については、貸し出しや回収に要する送料負担のかかわりや経費を試算する必要がありますが、経費面だけではなく、図書館サービスは利用者が目で見て直接手に触れて図書を選ぶことが基本と考えておりますので、これらのサービスが低下しないよう、移動図書館での年間約1,700件の図書予約に対応するなどして、宅配便と同様のサービスを行っているところであります。 以上のようなことから、自動車文庫ともしび号は現行どおり2台で運行を継続し、さらにきめ細かなサービスを心がけたいと考えております。 その他については、教育次長から答弁いたさせます。 ○議長(高橋一夫君) 教育次長。     (教育次長 高橋左京君 登壇) ◎教育次長(高橋左京君) 私からは、教育長車の一部ハイヤー化についてお答えいたします。 初めに、教育長車の走行距離でありますが、平成11年度は8,289キロメートル、平成12年度は1万1,797キロメートルとなっております。経費につきましては、非常勤の運転技師の報酬等を含め、平成11年度は235万円、平成12年度は245万円となっております。 次に、ハイヤー等での対応の検討の考え方はないかということについてでありますが、庁舎が遠隔地にあることから、本庁舎等での緊急の会議や打ち合わせの際に迅速に対応しなければならないことや、1日に数カ所で開催される会議や行事会場に速やかに移動しなければならないこと、また車中での業務打ち合わせの際に秘密保持が必要とされる場合の対応などがありますので、教育長車につきましては公用車で対応することが必要であると考えております。 ○議長(高橋一夫君) 24番伊藤隆夫君。 ◆24番(伊藤隆夫君) 大体質問しても現状維持という答え、総じて来ております。私は、先ほど申し上げましたが、現在もそうなのですが、将来行政の財源が非常に厳しくなると思うので、国会ではございませんが、市長さん初め職員の方々も痛みを感じてもらう。我々市民も痛みを感じてもらうと、許せるだけの、というふうな考えで質問申し上げたわけでございますが、ほとんど現状維持ということで、ではもうどう質問したからって、じゃ直しましょうなんてことにはならないから、これで終わりにすればいいわけですが、しかしながら例えばともしび号のことについてでございますが、現状維持でいきたいということですが、宅配するということ、一番初めに原点にさわって楽しむ、見て楽しむ、これも1つの図書だとなれば、あと何も言うことはないわけでございますが、私は例えば図書十何万冊あるうちのふだん一般人が見たいであろう、読みたいであろうという本のプログラムをつくって、そして各戸に配布しておく。やっぱり次々読者がふえておるとは言いますけれども、やっぱりこれは愛好者というか、固定ぎみになっていると思うのです。そういう人たちにプログラムをやって、そして電話なり何なりで私は番号何百何十何番の本を見たいと、こういう申し込みをすると。そうしますと、その係、今ともしび号に乗って歩く司書がおるわけですが、その方が例えばそれをそろえると。 実は、私の、皆さんのうちでもそうなのでしょうけれども、毎月宣伝用の雑誌が来ますね。あれを配達した人に聞いたら、一部何ぼで我が家に持ってきているんだと言ったら、たったの35円なのです。35円。100円いただければいいけどなって言って運んできているわけです。本ですから、貸したものはまた返ってこなければならない。往復なのですけれども、私は往復200円ぐらいあれば、その人に運んでもらえるのではないのかなと、経費の面だけ考えれば。そうやって経済を考える。それがいわゆる市民にはちょっと言葉を返せば、痛みを感じるかもしれませんが、そういうふうにしたらどうなのだろうかと思います。実際に数字から見れば、平成12年度は3万7,800冊ぐらい貸し出しておりますよと言いますけれども、それは6万3,000冊ぐらい貸しているのですが、3万7,000冊ぐらいは20校の小中学校で借りているのです。そうすれば、一般人は2万5,000冊しか借りていないということになるわけです。学校にはぼんと置いてすぐ移動しますから、そう経費はかかりませんけれども、一般にキンコンカンコンやって待っているという、だれもお客さんが来ないときだって相当ある。私はそれ見ているわけですから。あれむだではないかなと思うのですが、いかがなものなのでしょうか。 それから、公用車の問題でございますが、確かに市長の車までハイヤーにしてなんてことは言っていませんけれども、中で秘密会議もあるとも思いますけれども、やっぱり東京の方ではハイヤーというのが非常に多いと。例えば北上市でもハイヤーを2台か3台利用しますよって言えば、業者さんは立派なハイヤーを準備して車庫で待機をすると、電話1本ですぐ飛んで来ると、こういうふうな方法。極端な例でございますけれども、では助役さんに1日1万円タクシーで歩けったって、そうは1万円では乗れないと思うのです。年間お金だけ見れば200万円ぐらいでおさまるのではないのかなと、こう思いますし、案外助役さんの車が多く走っているという。これは、それだけ忙しいだろうと思うのですが、これは収入役さんも乗っているからでしょう。やっぱり収入役さんにもそうしたら、どうせやるというのだったら1台やったらいい。私は、それだけの大きな気持ちを持たなくてはならないと思います。それを何か市長、助役だけが使って、収入役は別という、そういうことでなくて、みんな平等に三役なのですからやらせるという、それぐらいの思い切った考えもあってもいいと。ではなかったらば、ハイヤーぐらいは収入役に与えると、こういうのはいかがなものでしょうか。 それから、建物の管理でございますが、幸か不幸か、この議場の隣の廊下に雨が漏ると。真ん中にバケツあってつまずくこともあると。雨は上からばかり降るかと思ったら、あれは検査した結果横から入ってきていると言われ、ひび割れから入ってきていると。どこから来たかちょっと探しても見えないという、こういうふうなことですから、もう少し真剣に管理をしてほしいと。我々が登庁するときの裏の門がありますが、あそこの扉なども半年間ぐらいギィーギィー、ギィーギィー鳴って、ようやくだれかが油を差して直ったというような状態でございますので、もう少し市民の建物でございますから、市民の財産でございますから、そういうことをもう少し考えてもらいたいと。 それから、野中保育園舎の跡、地元と相談をすると非常にいい言葉でございますが、地元は経費というものを考えないで、せっかくここにあったものだからここに置いてほしいというのは、これもどんな地元でもそうだと思うのです。しかしながら、長い目で見れば管理の方法はやっぱりこれからは地元にお願いしなくてはならないと。そうしますというと、毎週日曜日に行って、きょうはどこそこの窓ふき、どこそこの草刈りといって、もうプライベートの時間を持つ日がないくらい市民が何なのやという。それを全部北上市が管理すればいいわけですが、やはりお手伝いということでそういうふうなことがございますから、やはり地元からも意見も必要かもしれませんが、行政がこうしたいということがぴっと出てくれば、それにやっぱり従わざるを得ないのではないかと、私は方針を決めてほしいなと、こう思っております。これは、野中保育園ばかりではございません。あちこちにございます。例えば我が地域では、何年も前にナマズを飼った内水面の跡があります。そこに建物がございまして、全然ナマズは1匹もいなくて、建物は一体何なのだということになっております。去年みたいに雪が多ければ、いつつぶれるのだろうとはらはらしているわけですから。やはり撤去するものはする、民間に移すものは移すと、このようにはっきりしてもらいたいと、こう思います。 それから、庁舎きょうも随分暑いのですけれども、庁舎は28度がちょうどいいと、冬は室温が20度がいいのではないかと、こういうような答弁でございますが、私はやっぱりこの庁舎に用足しに来るお客さんというのは、5分か10分で印鑑証明、何と、こう言って帰っていくのです。表も暑いけれども、中に来たらなお暑いということで、ここで仕事をしている事務方はそこでずっといるものですからなれるのですけれども、瞬間に入ってきたお客さんというのは、どうも暑いなという。それから、印鑑証明をもらうとか、住民票いただくというのは非常に安定した気持ちで来ているわけじゃなく、何かがあるから印鑑証明欲しいし、何かがあるから住民票欲しいわけです。そのときにさわっとした気持ちならいいけれども、むかっとした室内だったらますますいらいらしてくるということです。この辺はやっぱりずっといる職員さん方と違って、飛び込んでくるのですから非常に暑く感じるという。そこはもう少し、職員さん方がちょっと寒いなというくらいなものがちょうどお客さんにはいいと、こういうふうに思いますので、今後ISO14001というのは私は燃料節減するとか、経費を節減する目的もあるかもしれませんが、職員を含めた市民全体が快適な生活をするために、ISO14001というのがあるのでないかなと、ちょっと考えが別なところから見ているのではないかなと思います。 市長も先ほど、いや、非常にノーネクタイが別に悪いとは聞いていないと。私は、余り格好よくないなと聞いているわけですから、市民には2つの見方があるわけでございまして、来年もやると、こういうことですが、私は昔からワイシャツを着たならネクタイをしなくちゃならないんだよという教えを受けてきました。ネクタイ外すと、和服着て帯しないようなものなんだよという教えをこうむってきましたが、ワイシャツと開襟シャツの違いはどうだかわかりませんが、私は北上市の花、木、鳥、ああいうふうなものをあしらったポロシャツなどはいかがなものかと。そして、これが我が夏の職員のユニフォームだと、こういうふうにやったらいかがなものかなと思うのですが、その辺も考えてもらって、さわやかな北上市であってほしいなと思います。 女性の服装につきましては、個性を重んじるからいいのだと、ネームプレートをつけて北上市職員ですよという、女性職員ですよということをあらわすと、こういうことですが、既成の事務服を着ろなんて言ったって今の人たちは着ません。やっぱりブランドものを着せるとか、例えば一流デザイナーのコシノジュンコさんがつくったものとか、そういうのいかがですかって言えばぱっと着ると思うのです。そういうふうな夏用、冬用という分けた、飛びついて着たいなと、着たら離したくないなというような魅力的なものもあってもいいのではないかと思うわけでございますが、いかがなものでございましょう。 いずれ先ほどの答弁が変わるとは思いませんけれども、少し前向きにやってもらいたいと。少なくともこの庁舎内の温度をもう少し夏場は下げてほしいし、冬場はとてもひざが寒くて働けないという人もいるわけですから、もう少し暖めてほしいと思うのですが、その辺に経費を使うことはやぶさかではないのではないのかなと。別な方に使おうとしているのは大変ではないかなと思うのですが、もう一度お願いしたいと思います。 ○議長(高橋一夫君) 市長。 ◎市長(伊藤彬君) 伊藤隆夫議員の再質問にお答えをいたしたいと思います。 まず、行政の指針をきちんと示せということですが、それは御提案として示すものは示していきたいというふうに思っております。しかし、毎回申し上げているように、やはりこれからの地方分権の時代ということをかんがみれば、市民参画型の社会をどうやって形成していくかということは大変大事なことであります。したがって、議会でもよく市民の意見を聞けという御指摘を再三受けておりますので、私たちはそういうこともかんがみながら、市政参画型を一層目指していきたいと、そういう意味でさまざまなお手伝いをいただくことをぜひお願い申し上げたいというふうに思っております。 それから、2点目の問題、ISOの問題についてはまだ若干PR不足もあります。実は、快適さを求めようとすればみんなで取り組まなければいけない。すなわちISOの究極の目標は単なる燃料の節約、経費の節約ではなくて、未来永劫にこの環境を維持して、未来の快適さを今のうちからキープしようというところにISOの大きなねらいはあります。したがって、我慢するところは我慢しようやという中で燃料を節約したり、地球を汚さないということも大きなねらいの1つであることをまず御理解いただきたいと思います。しかし、我慢とか快適さを追求するというところにもレベルの問題があります。快適である方がもちろんいいわけでございまして、この環境基準のねらいとあわせながら、快適さをことしの実体験をもとにしながら研究をして、皆さんに不快な思いをいただかないような形で取り組みをしてまいりたいと思っております。 それから、ネクタイ、服装のことでありますが、いろいろ議論がありました。おっしゃるように、アロハまでとはいきませんでしたけれども、ポロシャツを考えてみたらどうかという御意見もありましたし、これは課題として継続して研究をしてまいりたいというふうに思います。ただ、だらしない格好ではなくて、ノーネクタイであってもきちんとした格好をしようやということでは、ことし皆さんで努力ができたかなというふうに思っておりますので、不快な感じは与えなかったかなというふうに思っていますが、一層研究に努めてまいりたいと思っております。 私からは以上です。 ○議長(高橋一夫君) 企画調整部長。 ◎企画調整部長(及川義也君) 私からは、公用車の関係でお答えをいたしますが、実はこのハイヤー化について検討はいたしました。それで、ハイヤーの会社に照会をいたしたところ、ハイヤーが小型と中型というのがあるのだそうです。例えば小型は4人乗り、中型5人ということで、中型で計算してみますと1時間6,720円という値段が決まっているそうです。ちなみに、これを1日8時間として借り切った場合、1日5万3,760円という計算になります。 それから、年間市長の車例えば例にとりますと、およそ300日ぐらい稼働してございますので、単純にこれを300掛けますと1,600万円という金額になります。これは、毎日年間を通して300日間借り切ったという仮定で計算すると、こうなります。もちろんその都度都度電話で呼び出して来ていただくという方法もあるそうでございますが、単純に毎日借り切りますと年間1,600万円程度はかかるということになりますと、先ほど申し上げました1,000万円弱という単純な経費計算をしてみますと、公用車の方が効率的なものも考え合わせますといいのかなという考えでおります。 以上です。 ○議長(高橋一夫君) 財務部長。 ◎財務部長(斎藤伸君) 私からは、施設の維持管理にもっと注意を払うべきではないかと。具体的には、庁舎、議会棟の雨漏り等のことを挙げられましたですけれども、市長から答弁いたしましたように、基本的には痛みの小さいうちに対応するという姿勢でおります。議会棟の雨漏りにつきましては、かなりの大雨のときと、それから風を伴った雨のときに漏るということなのですが、いずれこのままにしていくとまたますます大変になることになりますので、早急に対応したいというふうに考えております。 以上でございます。
    ○議長(高橋一夫君) 教育次長。 ◎教育次長(高橋左京君) 私からは、自動車文庫ともしび号について再質問にお答えします。 先ほどもありました、確かに自動車文庫の利用者については御指摘のような状況で、減っていると。ただし、教育長の方からも答弁いたしましたとおり、平成11年度よりは利用者がふえている、貸し出し冊数がふえたという状況になっております。図書館全体を見ますと、中央図書館、江釣子、和賀施設館を含めまして、平成8年度比較で貸し出し冊数を比較しますと、平成8年度は37万4,771冊、平成12年度が40万4,002冊ということになっておりますので、総体的には図書館の利用者はふえているということになっております。 図書館の使命としては、なるべく自宅から歩いていける距離にいわゆる施設館という中央図書館とか分館があればいいわけですが、どうしてもそういうその施設館としての整備が伴っていかないと。そういった分館の代替機能というようなことで、身近なところで利用していただけるということを目的に、移動図書館車を運行させているというものであります。したがいまして、当初二百数十カ所あったものがだんだん減ってきたということになっているわけですが、実際には中央図書館の整備、あるいは機能アップというようなことで、かなりの方は中央図書館を利用していただいていると。ただ、しかしながら依然として身近での利用しかできないという方々も残っているということでありますので、市内一円の均一なサービスを行うためには、少ない人数かもしれませんが、自動車文庫の運行については必要であるというふうに考えております。 なお、IT化の進展ということもありましたが、現在は中央図書館のシステム、まだインターネット導入しておりません。平成15年の目標ということで整備を進めたいというふうに思っておりますが、それの際にいろいろな検討を加えていくと。なお、電話等での予約については現在でも対応しております。 以上でございます。 ○議長(高橋一夫君) 要点のみの質疑をお願いします。 24番伊藤隆夫君。 ◆24番(伊藤隆夫君) 公用車でございますが、収入役には与えないのでしょうか、与えるのでしょうか。その辺をお答え願いたい。 それから、庁舎建設用地はやっぱり病院じゃないよということはお話はございませんでしたが、やっぱり庁舎は庁舎だと、こういうふうな市長の考えだと思います。管理の方法でございますが、部長は草を2回刈っているからいいと、こういうこと、立派な万全な管理だと言っていますが、我々農民は農地は4回ぐらい草刈っております。これが自分の財産だと思うからでございます。草の刈れない人、今減反などにはミックスフラワー、もう15種類ぐらい花が咲く、1年間咲いている種をまくと、こういうふうな方法もございますから、恐らく来年や再来年の庁舎の建設ではないと思うので、その間そのようにした管理はいかがなものでしょうか。 それから、図書館の件でございますが、学校にも貸し出しをしておりますよと。学校の子供たちは、私の孫などは1年生でございますが、漢字がごそっと書いた何が何だかわからない本を借りてきて、本を借りてきたって、こう言っているわけですが、貸す方も貸す方だが、借りてくる方も借りる方。そうではなくて、もっと真剣にあなたは小学生、1年生なのだからこの本なんだよという指導してもらわなくてはだめだと。ただ、3万冊貸した、6万冊借りた、だから人がふえてきているというのは、その中の一人にうちの孫もいるわけですから、それではだめなのです。もう少し本当にためになるようなことにしてほしいと。 以上、終わります。 ○議長(高橋一夫君) 企画調整部長。 ◎企画調整部長(及川義也君) 公用車の関係でございますが、現在も助役車は助役と収入役が相互に調整し合いながら利用しておりますので、現状の台数でいきたいと、このように考えております。 それから、新庁舎建設用地の管理方法でございますが、確かに御提案のあったように、経費の問題もあります。いろいろなものを植えますとさらに経費がかかります。あるいは周辺の景観等もあると思いますので、これは十分検討させていただきたいと、このように思います。 以上です。 ○議長(高橋一夫君) 教育長。 ◎教育長(菊池憲一君) 学校の子供たちへの本を選ぶ際の価値判断といいますか、それについて指導する必要があるのではないかということでございますけれども、全くそのとおりだというふうに思います。 今学校では、先生方が国語の授業の中であるとか、あるいは図書館利用、あるいは読書指導、そういった中で子供たちに読んでほしい本を推薦図書というふうな形で示して、あるいは廊下等に張って、こういう本を読んだらいかがだろうかというふうなことで進めることなどをやっております。 それから、図書館としましても一緒に行く係員が、子供たちの様子を見ながら、お話し合いをしながら指導をしていくというふうなことなどをまずやっていきたいものだと、そんなふうに考えます。 以上でございます。 ○議長(高橋一夫君) 24番伊藤隆夫君の質問を終結いたします。 休憩します。            午前10時57分 休憩 --------------------------------------            午前11時07分 再開 ○議長(高橋一夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 14番梅田勝志君。     (14番 梅田勝志君 登壇) ◆14番(梅田勝志君) 暑かったことしの夏も終わりを告げ、秋風が快い涼しさを誘う季節になり、かつては村人たちがこぞって豊作の秋を分かち合い、村祭りでは酒を酌み交わす、こんな光景がどこの村でも見られ、老若男女を問わず心躍る秋でもありました。しかし、こんな郷愁に浸っておられない現実、今農村社会が激変する経済社会の中で農村のよさが失われつつあることは、一抹の寂しさを感ずるものであります。物の豊かさから心の豊かさを目指す新たな変革が求められている今日、かつての農村を取り戻すべく経済環境の整備、社会環境の整備が急務であるとの観点から、2項目にわたり質問をさせていただきます。 まず最初に、1項目の1点目、米余りの現象の中で水田営農対策への取り組みについてであります。3年連続の豊作が現実視されている中で、在庫の積み増し、過剰圧力による価格低落に歯どめをかけようという措置で、本年新たに生産調整の拡大が図られ、過去最大規模の減反が実施されました。さらに本年度限りの措置として、作況指数により全国で5万ヘクタールの青刈りを実施することとし、当市においても作況が100を超えることが見込まれることから、160ヘクタールの青刈りの要請があり、その取り組みについて地域農振協、生産者が一体となり、何回となく協議を重ね、青刈り実施の方向で機関決定をし、準備を進めたところでありましたが、実施直前で諸般の事情により中止、えさ米対応に方針を変更した経緯であります。 確かに生育が順調に進み、稲穂がこうべを垂れつつある姿を見るにつけ、精魂込めてつくった稲を刈ることは私も一農民としてその心情はわからないわけではありません。青刈りをする経緯、意味、意義をもっと生産者に徹底させるべきではなかったかと思うものであります。現実の問題として、青刈りの実施の方向の時点では岩手県産米価は前年比で上回っていたのでありますが、えさ米対応に切りかわってからは米価が下落、上場数量すら落札ならなかったのが現状であります。このことは、えさ米対応になることにより、不正規ルート米が市場に出回るとの思惑から市場原理が働いたことにほかならないと思うのであります。つまり市場から完全に物をなくすことと、物を一時隔離することの違いはここにあると思うのであります。実効ある米対策が強く望まれるところであります。 そこで、青刈り対応からえさ米対応になる経過について、市としてどのように関与したかについてお伺いするものであります。 また、市全体で青刈り、えさ米との比較で経済効果はどうなっているのか、さらに今回の対応が二転三転した原因は、県内における作況の不透明さもあるわけではありますが、年度当初における生産調整の需給調整水田の取り扱いについて、生産者に十分理解を得られるような説明が不足していたのではないかと思うのであります。 また、地域によっては生産者がこの部分も上乗せをし、休耕したと理解をしている生産者もあり、説明が地域により異なり、生産者の受けとめ方が生産現場で異論として出たと思うのでありますが、この点についてもお伺いをするものであります。 次に、農林水産省が現在立ち上げようとしている経営所得安定対策に対する市の取り組み方であります。平成11年に制定されました食料・農業・農村基本法、いわゆる新農基法のアクションプログラムが政府、国会、各種団体で盛んに議論され、大筋では合意を見、今詰めの段階に来ている状況であります。基本計画が示している45%自給率を10年間で達成するには、産業政策としての農業の構造改革が不可欠との観点から、大幅な政策の転換が求められておるところであり、これまでの一律農政から脱却し、実効ある農林予算の投入がその大きな柱であります。つまり効率的な農業経営体が生産の大部分を担う農業構造の確立を目指すとしており、他の農家に対しては農業振興政策でカバーをするというのが主な内容であります。 このように国策としての農業情勢が変化する中で、当市における取り組みについてであります。当市は、御承知のとおり生産基盤では県下一と言われながら、粗生産においては県下2位に甘んじ、農家戸当たりの粗収入においては県下28位と零細経営が大半を占めているのが実態であります 確かに他産業への就業率が高まり、兼業化が進み、農地の有効活用が手薄なことに起因するものと思われるものでありますが、国が進めようとしている経営所得安定対策が実施されることになれば、当市の農業形態を考えますとき、農業振興上大きな支障となりかねない状況であります。国は、現在40万経営体、つまり個別経営体36万戸から37万戸、法人経営体3万から4万経営体を基幹農業経営体として対象想定しているようであります。これは全国農家数の12%であり、単純に北上市に当てはめて計算しますと、700戸の農家が対象となるような条件整備が必要であります。 現在北上市は、認定農業者107名、法人16法人と当初の計画から半分にも満たない状況であります。私は、数の問題を申し上げるつもりは毛頭ありません。国が進めようとしている施策をいかに多く農業者に取り入れることができるかが当市の農業振興上不可欠であると考えるからであります。北上市が本年3月に農政審議会の答申を経て策定しました北上市農林振興基本計画についても、大きな支障を来すものと考えるからであります。 確かに北上市が抱える事情等を考えますとき、多様な担い手、つまり2種兼業農家も必要とする状況も理解するわけでありますが、国の施策に呼応できる農業者、担い手農家の育成が急務であると考えるものであります。 そこで、国が進めようとしている農業構造改革をどうとらえ、市としての対応をお伺いするものであります。また、国が示す条件を満たすための方策をどう考えているか、さらに個別経営体、法人で対応の難しい地域における地域営農型、つまり集落営農体についてもどうお考えなのかお伺いをするものであります。 さらに、農業への企業参入の是非が議論されておりますが、私は現在の農地法上は一定の歯どめがあるわけでございますが、これを変えようとする動きもあるわけでありますが、このことについてもお伺いをするものであります。 次に、本年度当初予算において予算化されました水田営農確立対策事業のうち、ブロックローテーションモデル団地事業補助金についてお伺いをいたします。昨年より麦、大豆が水田の本作と位置づけられ、農業者も農地の有効利用と経営安定向上のため、作付の拡大に努めてまいったところであります。麦、大豆は、もともと畑作物であり、排水対策、連作障害の克服が必須の条件であり、市が予算化された本事業は、まさに当を得た事業と賞賛するものであります。この事業を推進することにより、水系ごとの団地化、作業の体系化、ローテーション化をすることにより排水対策、連作障害、コスト低減が図られる、作付拡大により一層拍車がかかるものと期待をいたすものであります。 そこで、当初予算審議の過程では、本事業の詳細な内容は早急に要領などを策定し、明示するとのことでありましたが、いまだその内容が示されておらないのは何ゆえなのかお伺いをするものであります。 また、交付条件を緩和することなく、その趣旨を徹底することにより、効率的営農活動が達成されるものと思うのでありますが、その辺についてもお伺いをするものであります。 次に、項目の2つ目、合併浄化槽施設事業の公営化についてであります。快適な生活を維持推進するため、生活雑排水の処理が強く望まれ、当市においても公共下水道事業を初め、農村集落排水事業が導入され、逐次改善に努力をされているところでありますが、整備率から申し上げますと55%と市民の約半数がその恩恵に浴されておらず、早急な整備が待たれるところであります。当市が策定しました基本計画では、平成22年の目標年次には90%の達成を見込んでおり、市街地、集落が集合地域においては普及率の向上が図られておりますが、住居が点在する農村部に導入がおくれているのが実態であります。 確かに当市においても、合併浄化槽導入の際、助成措置を講ぜられておりますが、申請に当たり改良区の同意、業者間により工事費、機材等のばらつき、使用後の維持管理など、受益者にとってはその判断に迷うところが多く、設置がおくれているのが実態と思うのであります。 そこで、私は市営による合併浄化槽の導入を提案するものであります。特にも本年度より岩手県は、市町村が設置する合併浄化槽に対し補助事業が導入されました。この制度は、市町村がこの事業にかかる持ち出し分の50%を県が補助し、市町村の持ち出し分の負担を軽減される内容となっております。しかも、公営合併浄化槽に対する国の補助率が個人設置より補助率が高く、さらに市町村が設置費に当たる事業債の50%は国から交付税が措置される仕組みになっており、受益者が施設を所有しない分維持管理などの負担も軽減される内容となっております。既に県内では東和町を初め、胆沢町、浄法寺町で導入済みであります。導入を検討している市町村がふえていると聞いております。 以上の観点から、当市においても早急に検討し、事業の導入により河川の汚染化防止、環境保全に努めるべきと考えるものでありますが、市長の前向きの答弁をお願いし、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(高橋一夫君) 市長。     (市長 伊藤 彬君 登壇) ◎市長(伊藤彬君) 梅田勝志議員の御質問にお答えいたします。 最初に、需給調整水田の対応についてでありますが、北上市の取り組みとしては本年2月の各地域の営農座談会で需給調整水田の説明を行い、生産者に思いをいたしながらも基本的に青刈り対応で進めることを確認しております。しかしながら、春以来順調に推移していた天候が8月に入り不順となったことにより、作況の100どまりも考えられることから、両農協とも青刈りを中止することとしたものであります。 需給調整水田への取り組みは、生産者団体が主体的に取り組みを進めるものであって、青刈り中止に至る検討結果については、両農協の決定を尊重したものであります。 対応変更により生産者に損失が生ずる、生じないの問題については、作況がどのように推移するかによることから、現段階での積算は難しいというふうに思っております。 また、各農家に対する需給調整水田への取り組み趣旨につきましては、農協と事前に話し合いを行い、種々確認を行っているものであります。 緊急米総合対策は、全国的に平成12年度、平成13年度の2カ年で実施されているものであり、大変厳しい状況下でもその実行を期すべく、行政、生産者団体がそれぞれ役割を分担して進めてきたものであります。 次に、経営所得安定についてでありますが、この対策について私どもが承知している内容は、これまで米や麦など品目ごとの価格維持を通じて全農家の収入を保証してきた施策を大きく転換し、生産規模の拡大といった競争力向上に取り組む農家を収入補てんなどで集中的に支援して、市場原理を取り入れながら意欲ある農家が安心して投資できる環境を整えていくことをねらいに、平成17年度を目標に導入するという施策であります。 所得などの補てん方法は、農家の自己負担を伴う保険方式として、補てんの対象となる農家は認定農業者としておりますが、最近のニュースでは集落営農についても対象とした検討をすることも報じられております。 また、企業の農業参入につきましては、農業者以外が100%出資する法人を安易に認めることは、農地は実際に耕作する者が持つという農地法の基本原則を乱すことと、農地の乱開発につながるおそれがありますので、慎重な対応が必要であると考えております。 経営所得安定対策は、国の農業構造の改革の柱とも言うべき施策であり、今回の改革方向は農業内部に大きな振動をもたらすものであります。本対策の対象や仕組みなど本格的な検討はこれからでありますが、北上市の農業振興施策上にも大きな影響が生じてくると認識しておりますので、今後においても農業団体と一体となって情報収集を努めていくほか、構造改革を具体化する来年度の農水省の新規事業など注目しながら、北上市農業にとってどのような対策が最も有効なのかを探ってまいりたいと考えております。 次に、ブロックローテーション、団地化補助金についてでありますが、この補助事業は転作作物の中心となっている麦、大豆、里芋の連作障害の回避のため、水稲を組み入れたローテーション化と団地化の定着をねらいとしたものであります。 同事業の具体的な要綱等を正式にお示しすることはおくれておりましたが、4月以降さまざまな形で事業内容について説明をいたしてきたところであります。補助金交付要綱における要件については、団地化面積、作物名、補助金の交付対象に個人農家は対象としないなど、基本的な考え方は変えず、モデル団地の育成に努めてまいりたいと考えております。 次に、特定地域生活排水処理事業の導入についてでありますが、市における生活排水処理事業につきましては、それぞれの制度の内容や地域性等を考慮して、公共下水道事業と農業集落排水事業を主体とし、その他の地域については合併処理浄化槽設置費に対する補助事業を導入して取り組んできております。今後においても基本的にこの方法で対処してまいりたいと考えておりますが、御質問の特定地域生活排水処理事業につきましても、対象地域や事業要件などの制約がありますけれども、他の類似の事業を含めて導入について研究してまいりたいと考えております。 なお、合併処理浄化槽設置費補助事業につきましては、当面年140基を計画しておりますが、国庫補助枠を超える場合についても全て対応してまいりたいと考えております。 以上であります。 ○議長(高橋一夫君) 14番梅田勝志君。 ◆14番(梅田勝志君) 何点かにわたって再質問をさせていただきたいと思います。 まず最初に、需給調整水田の対応についてでありますが、確かに不透明な部分があってえさ米に変わったというふうな部分については、これはやむを得ないのかなというふうな感じもするわけでありますが、ただあの時点でいろいろ考えてみますと、青刈りにした場合国からの助成金は8万3,000円来るのだと。えさ米にしますと、いわゆる稲経に入っている面積でもって10アール当たり4,000円の負担を出さなければならないと。その差というのは、非常に大きいわけです。農家にとっては、かなりの経済負担を強いられるというふうな状況であります。私どもは、やはりこれは極力避けるべきではないのかというふうな地域の声もありまして、そのことを強く申し上げたわけでありますけれども、その部分でいわゆる2月に営農座談会等を開いて説明をする際に、紛らわしい部分があったと。例えば個々にいわゆる指示をする場合、目標を設定する場合に2段になっていわゆる指示をしたと。その部分を含めて私は休みましたよという方もいるわけです。したがって、これは説明をする部分でこの紛らわしさがあったという部分があって、なかなか農家に青刈りに応じてもらえなかったのではなかったのかなという部分が1つと、それから今申し上げましたやはり国からせっかく8万3,000円ももらえるわけでありますから、もらえるという表現は当たらないわけでありますけれども、その分を補ってもらえるという部分でありますし、えさにしますといわゆる4,000円こっちから出さなければならないという、その差というものは非常に大きいわけです。単純に計算しても北上市にかなりの損失が出ている。これをもう少しやはり行政サイドからそのことを農協にもう少し強く働きかける必要があったのではなかったのという気がいたしますので、その点についてまずお伺いいたしたいというふうに思います。 それから、経営所得安定対策の関係でありますが、いわゆる今市長の答弁によりますと、これからどうするかを考えていくというふうなことでありますが、少なくても今はもう既に具体的な案が出ているわけでありまして、北上市においてもこれだけのいわゆる主業型農家と申しますか、担い手というふうなものは確保されなければならないよという部分も、ある程度もう数字的に出てきているわけであります。今申し上げましたとおり、例えば認定農業者を中心にやるということになりますと、どうしても600人ぐらいの認定農業者、いわゆるそういう主業型農家を育成していかなければならないという状況の中で、今まだその半分、そこそこというふうな部分で、その後の半分をどういう形で底上げしていくのかというのが、むしろこれは国から示される前にそういうものを対応していくというふうなことが最も大事ではなかろうかなというふうな気がするわけであります。したがって、そのことをもう少し私どもとしては、市としてはこれだけのものをこういう形で底上げをしていくのだというふうなことをひとつお示しをいただきたいというふうに思います。 それから、ブロックローテーションの関係については、いわゆる要領を設定して具体化していくというふうなことでありますが、内容がなかなか全然出てきておらない部分があるわけでありまして、この際具体的な内容等についてもお示しをいただきたいというふうに思います。 それから、合併浄化槽の関係でありますが、確かに市としては公共下水道なり、あるいは集落排水事業、さらにはいわゆる助成をするというふうなことで対応したいというふうなことでありますが、ほかと比べてみますと、いわゆる補助率と申しますか、合併浄化槽を導入する際の補助率というのが非常にほかと比べて低いのではないかと。もう少しかさ上げすることができないのかと。もしこの事業導入できないということであれば、そういうこともひとつ考えてほしいというふうに思いますので、もう一度御答弁をお願いしたいというふうに思います。 ○議長(高橋一夫君) 市長。 ◎市長(伊藤彬君) 梅田勝志議員の再質問にお答えをさせていただきます。 確かに需給水田調整については、特に青刈りについては先ほど御質問の中でもおっしゃっておられましたけれども、せっかく育ったものを刈るしのびなさということに思いをいたして、さまざまな議論がございました。大変結論を出すまでに御苦労なさったと思いますし、私どもも生産者の立場に思いをいたしたときに、大変難しい判断に立たされたなというふうに思っております。しかし、自分たちの価格を維持するという上層部からの指導もあって、最終的に決断をされたわけでありますが、今御指摘の紛らわしさがあったということについては、もしそうであったとすれば、もうちょっと突っ込むべきだったのかなというふうにも思っておりますし、それから生産者自体が特に青刈りについては自主的にやる事業だという思想は示されておりますけれども、全体の農業を考えて今後のこういうあり方については農協さんと十分話し合うべきところは話し合いをしていかなければいけないなというふうに思っております。 それから、合併浄化槽の問題ですけれども、さまざまな議論がございます。公共でやっているもの、農集排でやっているもの、合併浄化槽でやっているもの、併合しながらやっておりますけれども、コスト的な面でだんだん拡張が進んできますと、大変心配な面が出てまいります。そのコストを考えたときに、今後長い間のスパンでこれが実行されていきますので、本当にいい方法というのは今のままでいいのかどうかという議論は幾つか出ております。そういうことを十分踏まえながら、庁内でも御指摘の内容については検討しているところでありますけれども、今後の対応についても十分研究をしながら、進めてまいりたいなというふうに思っております。 それ以外は、部長の方から答弁をさせていただきます。 ○議長(高橋一夫君) 農林部長。 ◎農林部長(小原勝利君) 私からは、経営所得安定対策で市としてどう対応するのかという部分についてお答えをしたいというふうに思います。高齢者、この後継者不足から地域農業を守る、それから維持をしなければならない、こういうことなわけでありまして、そういった部分では中核的な担い手、あるいは担い手が他産業並みの所得を得なければならないと、こういうことから意欲と能力のある経営改善と経営管理をできる経営主体を育成しなければならないと。それは、どういうことかというと、経営所得安定対策なのだと、こういうことなわけでありまして、あとはこの対策の中にはいろいろな問題を含んでおるということであります。1つは、モラルハザードというものがあるわけでありますが、非常に所得対策することによって、自己責任感が薄れると、いわゆる保証があるわけでありますから、努力が欠如してくるのではないかというふうな問題も含んでおるということであります。それから、農協の経営も大体40万戸にすると、こういうことなわけでありますから、農協の取引が非常に少なくなるということでは、果たして農協の経営がなっていくのかというような大きなこの問題も含んでおると、こういう問題があるわけでありますが、いずれ将来は40万戸の担い手を育成していくのだということであります。 それらの体制を2010年までにつくっていきたいというのものを国が立てておるわけでありますが、そういった部分では来年度の新規事業の中で310億円ほどの地域農業の振興構造改革しなければならないということであります。その中身が担い手を育成しなければならない、あるいは集落ごとの構造改革の計画を市町村が策定をしなければならないと、このようになっておるところであります。具体的には、この担い手が扱う農地が面的にまとまるようにと、それから担い手をそれ以外のものに、そのものを農地と区分をしていくのだと。それから、暗渠排水、あるいは簡易な圃場整備等も助成をしていくというような。あとは、1集落1農場制も取り組まなければならない、こういう助成策が出てくるということなわけでありますから、そういった部分では国の対応を見なければならないということであります。特にも主としては、この所得安定対策やることによって、行政が全く、地方自治体が全く手を差し伸べることがないのかどうかという部分を私どもは見きわめていかなければならないと、このように考えておるところであります。全然自治体が手をかけなければいいということであれば、いわゆる地域農業振興に向けた市の対応を考えていかなければならない、このように考えておるところであります。 それから、ブロックローテーションの要綱を確かに議員さんから指摘されるとおり、若干おくれた経緯はあるわけでありますが、6月に要綱を制定しましてそれ以前からもこの事業に手を挙げる生産組織を対象にして、水面下でいろいろいわゆる要綱等の打ち合わせ協議をしてきたと、こういう経過があるわけでありますので、そういった部分では事業の取り組みへ大きな影響がなかったというふうに思っておるわけでありますが、いずれおくれた部分につきましては大変申しわけなく思っておるところであります。 この要綱の中身でありますが、団地のこの規模は麦、大豆、里芋等をおおむね5ヘクタール以上の団地で水稲も含めて15ヘクタールの団地をつくっていただくと、こういうことであります。 それから、輪作体系にしていきたい。そのためにはぜひ水稲も含めなければならないというふうに思っておるところであります。助成金のこの使途につきましては、それぞれ会議費あるいは研究調査費ですか、それから機械器具の修理費、水田の整備費、農機具の修理費、燃料、いわゆる種苗費、農薬等のそういった経費に使っていただくというようなことで、10アール当たり1万3,000円を助成をしてまいりたいと、このように考えておるところであります。いずれ1団体3団地で団地をつくっていただくというような内容となっております。これは、9月11日にそれぞれの生産団体に対して説明は終了しているということで御理解をいただきたいというふうに思います。 以上であります。 ○議長(高橋一夫君) 14番梅田勝志君。 ◆14番(梅田勝志君) 経営所得安定対策の関係については、国の来年度の事業の枠内でどういう形になるのか検討するということですが、私は全くそれも大事なわけではありますけれども、今北上市が抱えている状況というものをよく把握して、国の制度にのせることも大事でありますけれども、地域農業の振興という観点からは、うちはこういう形でやるよというふうなものをいち早く打ち出すというふうなことが最も大事だというふうに思っております。したがって、そのことを打ち出して、それをやはり地域の農業者に徹底させるというふうなことの方が先ではないかというふうな考えがするわけでありますから、その辺についてひとつお伺いしたいと。 それから、ブロックローテーションの関係については、本年度事業で実施するわけですか。少なくても私は本年度の予算化されたわけですから、本年度中で当然やるわけですけれども、農家にとってはほとんどもうそれが終了されているような状況なわけです。そういう状況の中でこれからその事業にのせるということ自体が、どうも私どもとしては納得しづらい点が非常に多いわけです。本来でありますと、これは年度当初でこういう事業をこういうふうにやりますよと、ぜひやってほしいよと、とにかくこれに該当する人たちは手を挙げてほしいと、あるいはぜひこの事業の導入によってこの地域の農業の活性化を図ってほしいというふうなことをやっぱりこれは先に出すべきであります。それがもう大豆ももうほとんど収穫時期を迎えておるというふうな状況の中で、これから出してどういう形になるわけですか。その辺のところをちょっとお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(高橋一夫君) 農林部長。 ◎農林部長(小原勝利君) この所得対策の部分で、まず地域農業、特にこの集落農業は農業振興上大変重要な位置を占めておると、こういうことなわけであります。農地あるいは水路の維持をやっていただかなければならない。それから、環境保全も当然なことでありますし、ただ耕作の放棄地もなくしていかなければならない。それから、自給率の向上も当然いわゆる国内で45%目指しているわけでありますから、当然それらの役目を果たしていただかなければならない。それと同時に、農業粗生産額も上げなければならないと、こういうことから、そういった意味で小規模農家の役割というのは大変重要なわけでありますから、そういった部分ではそういう地域の農政をどのようにやっていくかという、今上げたような項目を具体的に平成17年度の所得安定対策なわけでありますから、それらに向けて今後先ほど挙げたような項目でいわゆる検討してまいりたいというふうに思っておるところであります。 なお、1集落1農場制という部分出てきておるわけでありますし、それらがいわゆる所得安定対策の対象にもなるという報道もあるわけでありますが、そういった部分で、自己完結型でいわゆる農作業等を処理してきたわけでありますけれども、ただ農家の現状でいわゆる今まで自己完結型でやってきたものが経費、あるいは利益をプールすることがいわゆる現在の農家の皆さんになじむのかどうかという部分を含めたそういった意識改革を含めて、この平成17年度に向けて対応してまいりたいと、このように考えておるところであります。 それから、ブロックローテーションにつきましては、これは先ほども説明しましたけれども、いわゆる希望する生産者団体に既に6月以降ずっと協議を重ねてきておるところでありますから、そういった部分では現在2生産組織が希望しておると。面積的には45ヘクタールぐらいなっておるわけでありますけれども、その方々にぜひ実施をしていただくと。10月末には、取りまとめをしながらこの事業を推進してまいりたいというふうに思っておるところであります。 なお、来年度以降につきましても二子地区のこの2地区がこれらに手を上げたいというような考え方もあるようでありますから、それらの協議あるいは指導をしながら、この事業に取り組んでまいりたいと、このように考えておるところであります。 以上であります。 ○議長(高橋一夫君) 14番梅田勝志君の質問を終結いたします。 -------------------------------------- ○議長(高橋一夫君) 10番福盛田 馨君。     (10番 福盛田 馨君 登壇) ◆10番(福盛田馨君) ちょっとせっぱ詰まった時間になりまして、何か半端になりそうですが、議長さんの指名ですからやらせていただきます。 それでは、さきに通告をしておきました4点につきまして御質問させていただきます。第1点目に、市内商店街の空洞化ということにつきまして、1つ目に北上市に大手スーパーマイカルの子会社ビブレが開店し、その直前に駅前のイトーヨーカ堂が撤退しました。そして、さらに大資本による郊外型の大型店舗の際限のない出店により、既存の商店は大打撃を受けて、シャッターを閉じて閉店していくお店が続出してきております。これに対しまして、市当局はどのように対応していくのかお伺いをしたいと、そう思います。 2つ目には、大型店の出店による交通渋滞、駐車、駐輪、排気ガスなどの環境問題が生じ、市民生活に不安感が増大してきております。安定した市民生活を守るために、均衡のとれた規制をすべきと思いますが、市長はどのような見解を持っているのかお伺いいたします。 2点目に、雇用不安が出てきておりますが、当市での影響につきましてお尋ねをしたいと思います。IT企業等のリストラが北上市にどのような影響を与えておりますか、これをお尋ねしたいと思います。 2つ目に、自動車業界等の海外移転に伴うリストラなどで、雇用の減少が出てくると思われ、完全失業率が過去最悪の5%を記録したと言われております。北上市としては、どのような考えで対応していこうとしているかお伺いをしたいと思います。 3点目に、花巻市と金ケ崎町との友好関係ということでございます。前にも私このことはお話ししたのですが、いずれ花巻市議会議員、あるいは金ケ崎町議会議員との交流会は市政調査会などでやっているわけですが、もっと緊密な友好関係を築くために、市当局も積極的な対応をしていくべきと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 2つ目に、北上農高、花巻農高の統合問題、北上病院、花巻厚生病院との統合等で話し合いが円満に進めることができるような関係を構築するべきと思われますが、どのようにお考えでしょうかと、こういうことでございます。いずれにしても、やはり世の中は人と人のつながりが大事でございますので、お互いこういうことも綱の引っ張り合いをするとろくなことはありません。やっぱりお互いが理解し合って協力していくというところが非常にいいわけですが、過日のニューヨークのああいうふうな事件も、やっぱり話が飛ぶわけですが、お話し合いをもう少し十二分にやっていれば人生みんな幸せにおくれると思いますので、ぜひ市長さんにお願いしたいのは、                                          その辺のこともざっくばらんにお答えを願いたい。よろしくお願いします。 終わります。 ○議長(高橋一夫君) 福盛田議員に確認をしたいと思います。通告書の2番目は柳原踏切付近の交通安全ということになっていますが、この件が抜けておりましたが。それでは、発言を許します。 ◆10番(福盛田馨君) 演壇に上がって上がってしまいまして、そこ飛ばしてしまいました。追加してよろしいでしょうか。お許し願えれば。 ○議長(高橋一夫君) それでは、御登壇願います。10番福盛田 馨君。     (10番 福盛田 馨君 登壇) ◆10番(福盛田馨君) 大変申しわけないことをいたしました。どうも済みませんでした。1つ抜けておりましたが、柳原踏切付近の交通安全につきましてということでしたが、これ柳原踏切周辺に大きな今工事が集中しておりまして、交通安全対策を十分にする必要があると思われますが、どのようにお考えでしょうか。 ここは、小学校の低学年の通学路でして、信号機が1つのいつも黄色信号だけがついているという信号機がついておりますが、いずれそれの踏切の方が今度工事しておりまして、非常に狭くなってきているということでございます。この辺の交通安全のことに関しましてお尋ねをしたいと。お願いします。いずれどうも済みませんでした。(及川洋一君「議長、休憩」と呼ぶ) ○議長(高橋一夫君) 休憩します。            午前11時56分 休憩 --------------------------------------            午後1時00分 再開 ○議長(高橋一夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                      10番福盛田 馨君。 ◆10番(福盛田馨君) ○議長(高橋一夫君) ○議長(高橋一夫君)                                               当局より答弁を求めます。市長。     (市長 伊藤 彬君 登壇) ◎市長(伊藤彬君) 福盛田馨議員の御質問にお答えいたします。 最初に、市内にビブレ等の大型店や郊外店舗の出店により、既存の商店街が大打撃を受けていることに対し、市はどのように対応していくのかについてでありますが、郊外型大型店の出店による影響については、十数年前から中心商店街の中で閉店が相次ぐなど、中心市街地の急激な空洞化の進展としてあらわれており、このような深刻な事態に何とか歯どめをかけるため、地元商店街との連携による市街地再開発事業を推進し、平成12年3月、中心市街地再生の起爆剤として、期待のもとにツインモールプラザがオープンしました。このオープンから1年半が経過し、周辺の交通量や本通り駐車場の利用状況、土曜、日曜、祝日のにぎわいなどを見ますと、中心市街地はツインモールプラザの集客効果により、再生に向けて変わりつつあるように感じておりましたが、つい9月14日のマイカルグループの状況の変化もあり、別の面での対応が急がれることとなっております。一方、昨年6月から従来の大規模小売店舗法にかわり、大規模小売店舗立地法が施行され、大きな方向転換が行われ、既存の中小商業者への商業上の影響を理由に大型店の出店を規制することができなくなっております。 このように、社会経済情勢、また小売商業の環境が大きく変化する中で、市としては総合計画及び中心市街地活性化基本計画に盛り込んでいるショッピングモール整備事業の推進を初め、消費者の意見を集約するモニター事業や中心市街地への誘客と回遊を促すための情報発信事業などのソフト事業を積極的に支援するとともに、中心市街地地区再生計画への取り組みなど、商店街の活性化を図るために必要な施策の推進に努めてまいりたいと考えております。しかしながら、消費者の声に耳を傾け、消費者ニーズにどのように対応するかという商業者みずからの取り組み、そして意識の改革も必要な時代であることを忘れてはならないと思っております。 平成12年度にTMO事業で実施されたモニター懇談会でも、既存の商店街に対するさまざまな提言がなされておりますので、これらの提言を商店街の活性化に生かしていただくよう、TMOと連携した取り組みとともに、商店街あるいは商店個々の自助努力にも期待したいと考えております。 次に、大型店出店による交通渋滞、廃棄ガス等の環境問題についてでありますが、当市全域の自動車交通量はここ数年ほぼ横ばいで推移しておりますが、道路によっては多少の増減が見られる状況にあります。交通渋滞については、国道4号線や107号線の一部で日曜日などの休日に混雑が見られることがあります。交通流動はおおむね順調であると考えております。 駐車、駐輪については、違法な路上駐車や自転車の放置が走行車両や歩行者の妨げになることが多いことから、所定の駐車スペースへの誘導など、安全な交通環境づくりについて、大型店等に対して要請してまいりたいと考えております。 規制につきましては、毎年警察署など関係機関、団体とともに、交通安全施設の総点検を行っておりますので、その中で検討しながら対処してまいりたいと考えております。 また、排気ガスについては、現在のところ市内で最も交通量が多い国道4号においても、県の測定結果では排気ガスに含まれる一酸化炭素、窒素酸化物とも環境基準以下となっております。しかし、排気ガスは大気汚染や地球温暖化の原因となることから、地球規模での対策が急務とされております。岩手県においても、公害防止条例にアイドリングストップが盛り込まれると聞いておりますし、当市においてもこのほど策定を終えました環境基本計画にアイドリングストップやノーマイカーデーの推進、低公害車の導入など、住民や事業者が取り組むべき環境配慮指針として掲げておりますので、全市的な取り組みとしてその啓発活動に努めてまいりたいと考えております。 次に、雇用不安が出てきているが、当市の影響についてでありますが、情報技術関連のいわゆるIT企業のリストラの影響については、報道されておりますようにパソコンや携帯電話など、IT関連製品の需要の落ち込みによる業績の悪化は非常に深刻であり、大手関連企業は業績の下方修正と大規模な人員削減や組織の整理統合などのリストラ策を次々と公表しているところであります。 市におきましても、企業の人員削減が行われており、今後このような状態が続くことにより、失業者が増加し、消費の停滞を招き、卸、小売業はもとより、さまざまな分野の中小企業が経営悪化を引き起こすなどの悪循環が市民生活に深刻な影響を及ぼすものと懸念しております。 次に、リストラ等に対する市の考え方と対応でありますが、北上公共安定所管内の7月の有効求人倍率は0.48倍とかつてない低い状況でありまして、リストラなどの影響を受けて大変厳しい雇用情勢であると考えます。このような状況を踏まえ、北上公共職業安定所、北上地方振興局等関係団体と連携し、専門の職員が市内の事業所を訪問し、雇用情報の収集をするなど、雇用対策に当たっているところであります。また、ツインモールプラザにはパートサテライト及び高齢者職業相談室を設置し、専門の職員が相談に対応しているところでございます。また、国おいては雇用セーフティーネットの構築や、新市場創出とベンチャー支援などを初めとした対策が検討されているところであります。 市としても、独自に公共事業の前倒しや企業誘致促進施策の検討、地場産業の育成、ベンチャー企業の創出に向けての支援、物産品の開発支援など、取り急ぎ実施する事業、中長期に取り組む事業等に振り分け、経済対策を推進してまいりたいと考えております。 次に、花巻市、金ケ崎町との友好関係を築くため、市当局の対応についてでありますが、近隣の市町村との関係につきましては、北東北地域連携軸構想推進協議会や、北上中部地域開発整備促進協議会等を組織し、花巻市、金ケ崎町に限らず、構成市町村間で人材の派遣交流、災害相互援助協定の締結、構成市町村の特色を生かしながら、地域一体となった開発への取り組みなど、広域的な事業の展開を図っているところであります。 次に、農業高校や県立病院の統合等で話し合いが円満に進めることができるような関係についてでありますが、農業高校については、県教委の原案では岩手中部地区に農業高校が存在しなくなることになっていましたが、花巻地域との連携、協力のもとに存続することになりましたことは大きな成果であったものと考えております。 また、県立病院の統合については、岩手県が地域における病院の設置状況や交通条件などを考慮して、場所を決定することになりますが、統合後の新しい県立病院の診療内容の充実や医療施設の整備につきましては、花巻地域と話し合いながら共同で岩手県に対し、要望してまいります。このように両地域に共通する課題につきましては、今後も連携、協力しながら対処してまいります。 その他については、担当部長から答弁いたさせます。 ○議長(高橋一夫君) 建設部長。     (建設部長 佐藤 毅君 登壇) ◎建設部長(佐藤毅君) 私からは、柳原踏切付近の交通安全について申し上げます。 都市計画道路上川原常盤台線立体交差事業は、今年度から本格的な工事に取りかかるため、柳原踏切を閉鎖し、約300メートルの区間を今年8月29日から平成15年秋までの約2カ年の予定で全面通行どめを行ったところでございます。この全面通行どめに関しましては、市の広報に掲載したほか、北上警察署の指導により、道路案内板を11カ所に設置し、車両の迂回路を指定して周知を図っておるところでございます。特に、8月29日からは通行どめの起終点に1週間、混雑の予想された柳原駅の東にある常盤台通り踏切と市立図書館北側の交差点に4日間、それぞれガードマンを配置し、また常盤台通り踏切は通学路でもあることから、黒沢尻西小学校のPTAや地区の皆様にも御協力をいただき、交通誘導を行ったところでございます。今後も日本現代詩歌研究センター工事及び有田中央線の歩道整備工事など、周辺部の工事状況に合わせながら、交通対策に配慮してまいる所存でございます。 ○議長(高橋一夫君) 10番福盛田 馨君。 ◆10番(福盛田馨君) 先ほどの御答弁、本当に微に入り細に入りの御答弁でありがとうございました。ただ、少し足りないところがあったかなというのもありますが、いずれおおむねにおいて私の聞きたいことが御答弁になっていただきましたので、ありがとうございました。 ただいまの建設部長さんの方のあれは、柳原踏切の交通安全ということでしたが、それも大変立派な答弁でございました。しかし、やはりまだ危険なところがかなり多いわけです。現場を見てもらえばわかりますけれども、もう本当に車が1台通れるだけの踏切なわけですから、この通学路の場合歩道といいますか、そういうものを臨時的にでもここ2年間、3年間あそこに工事が集中いたしますので、そういったことはぜひ何とか考えてもらいたいという地元の人たちの要望がありました。そういうことで、その次にやはり信号機が黄色の信号だけがつくわけですが、できれば感応式でもいいから、普通の信号機のようなものがつけばいいのかなと。いずれにしても、やはり工事中はお互いが安全に努力しながらやるべきですが、今の詩歌文学館の方の建てている建物には、周辺にかなり高い鉄の塀が出ております。そうするとどうしても見通しが悪くなるわけですから、非常にうまくないなと、そのことと、それから案内板が確かに11枚つくったというのはお聞きしましたし、案内板のつける位置が少し研究した方がいいなと。実際にあの辺を車で通過しますと、ちょっと見えないような案内板があります。道路をとめるための案内板ははっきり見えますけれども、十字路の方の案内板が少し不完全だなというふうに思われます。ぜひあの辺をもう一回検討してみていただきまして、小学生の安全あるいは通行する人の安全に配慮をお願いしたいと、そういうふうに思います。 まず、今回はこれだけでございます。 ○議長(高橋一夫君) 建設部長。 ◎建設部長(佐藤毅君) 交通安全の関係につきましてお答えを申し上げますが、踏切は臨時的に広げるというわけにはいきませんけれども、常盤台通りの踏切につきましては、確かに狭い状況でございます。道路が6メーター幅員ありますけれども、踏切は3メーターということで、これまでも踏切の拡幅につきましてJRとも協議をいたしております。現在JRの方から遮断機のない踏切について廃止をしたいというような協議を受けておりますけれども、それらの取り扱いも含めまして、引き続きこの踏切の拡幅について協議を進めてまいりたいというふうに考えております。 それから、案内板でございますが、御指摘のありました点もあろうかと思いますので、十分にその辺点検をしながら問題のない箇所に設置をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(高橋一夫君) 10番福盛田 馨君の質問を終結……御本人から終結を宣されておりますが。 それでは、許可をします。10番福盛田 馨君。 ◆10番(福盛田馨君) 私質問する順序をちょっと間違ったものですからあれですが、実は先ほどの市長さんの答弁の方の市内商店街の空洞化と、これに関連しまして、実はかつて十何年前エンドーチェーンに出店しているテナント、あるいはイトーヨーカ堂からのテナントの撤退した人方に対しての保証金がそのままになっておりますので、何とかこれらを円満に支払いできるような体制の金融の支援といいますか、そういったふうなことができないものかどうか、その辺お伺いしたいわけですが。 ○議長(高橋一夫君) 市長。 ◎市長(伊藤彬君) 市内の商店街の空洞化に関連した質問だと思いますので、お答えをさせていただきます。 御指摘のように旧エンドーの跡の保証金、資金の返還については、まだ滞っているというふうに認識しております。一方、イトーヨーカ堂の撤退跡についても、問題として提起されておりましたけれども、開発ビルの方では順次お支払いを継続しているようでございますし、中にいらっしゃる方で売り場が変更になって、条件変更になったところも1度ではないにしても順次継続してお支払いの努力をしているようでございますから、ここについては努力を認めてあげたいと思っておりますし、さらに資金の枠拡大についても金融機関にもお願いをしながら、運転資金枠あるいは特別の充用枠については継続してお願いをいたしております。ただし、諏訪町の方については、借り入れ先に対する金融機関の理解と申しますか、解釈が違っているようでありまして、枠を広げても即対応されていない現況のようでございます。この辺のところは、金融機関とも協議をしなければいけない問題かもしれませんけれども、ただいまのところちょっと打開策がないと思っております。 ○議長(高橋一夫君) 10番福盛田 馨君の質問を終結いたします。 -------------------------------------- ○議長(高橋一夫君) 8番佐藤ケイ子さん。     (8番 佐藤ケイ子君 登壇) ◆8番(佐藤ケイ子君) 私は、県立病院の統合整備についてと、北上子どもプラン、そして男女共同参画推進条例についての3項目について質問いたします。 まず、北上病院と花巻厚生病院の統合整備についてです。去る8月29日の市議会全員協議会で、県医療局の基本的な考え方が説明されました。その前日の新聞では、花巻厚生病院対策協議会が開催され、移転候補地として花南地区、花巻南インターチェンジ付近を上げ、9月中旬にも絞り込むという報道もあり、その後も2つの県立病院の運営委員会や、9月10日には北上病院整備対策協議会が開催されたとの報道で、市民の関心を呼んでいるところです。現在の花巻厚生病院は昭和44年、北上病院は48年に新築されたもので、老朽化、狭隘化が著しいこと、どちらも約半数の診療科で医師1人、または診療応援で対応していること、岩手中部広域圏の入院患者の16.8%が盛岡の医療機関に流出していることなどから、2つの病院を統合し、診療機能を集約することにより、高度特殊医療の充実と救急医療体制を整えた総合病院として整備したいという考え方でした。 平成12年度の県立病院決算資料を見ると、27カ所の県立病院の運営において、総額5億700万円余りの赤字となり、2年ぶりの赤字決算となりました。累積欠損金は86億7,600万円と大変厳しい経営の中、北上病院は1億1,229万4,000円の黒字で、黒字病院の中では7番目であり、花巻厚生病院は8,131万円の赤字となっています。県立病院の赤字解消策として、平成12年2月に県立病院等長期経営計画が策定され、特徴的な方針としてはこれまで以上に効率性や採算性を追求するなど、自助努力による経営の健全化を進めると赤字部門の解消策を提案しています。しかしながら、この計画では北上、花巻の統合が示されていないのです。さらにまた、9つの広域圏ごとに広域中核病院、地域総合病院などのランクづけをしていますが、中部広域圏では同じレベルの広域中核病院が北上と花巻両市にあることも統合の要因であり、この岩手中部地区という広域行政のあり方が今後の振興局の統合問題とも関係してくるのは必然になると思われます。 しかし、住民とすれば広域行政云々より病院はできるだけ近く交通の便のよいところ、高齢者が時間をかけないで行けるところにあってほしいという願いが強く、現在の北上病院存続を願う市民の思いに反して、ますます遠い存在の病院を目指しているように思います。現に北上病院利用者の状況を見ると、入院では年間6,989人、1日平均233人のうち80%、外来1万8,629人、1日平均887人のうち87%が北上市民であり、また入院患者の53.6%、そして外来の54.1%が60歳以上の方々であることからすれば、北上市の高齢者が非常に多く利用していることを示しており、さらに救急診療9,881件のうち3分の1が小児科ということから、子供と高齢者にとっては絶対なくてはならない医療機関です。 このように地域に密着した医療機関でありますが、地域医療に果たしている役割を市長はどのようにとらえているか、所見をお伺いするものです。 また、新病院が目指している高度特殊医療体制のかかりつけ医などからの紹介状をもらって診療を受けることが基本となり、地域医療の変換を余儀なくさせるものであり、病院のランクが上がることを喜んでばかりはいられないと思います。現在の北上病院が1次診療を全面的に担っている、いわゆるかかりつけ医状態であることをどこで補うのか、不安を取り除く手だてが示されなければならないと思います。そして、このようなときにこそ高齢者や子供を持つ親などがどういう医療を望んでいるのか、新しい病院がサービス低下にならないかなどの不安材料を聞き取り、要望を県医療局に上げていく取り組みが必要と思います。 県医療局は、開業医や総合病院と機能分担を行っていくと言っていますが、済生会病院の機能や開業医と人口の比率はどうなっているのでしょうか。今後の地域医療のあり方を市長はどのように考えているのかお伺いいたします。 次に、新病院の用地選定についてです。用地について、県から要請された事項は花巻市、北上市及び圏域内の町村から利便性のよいところ、将来計画も含めて7ないし8ヘクタールの広さを確保できるところとし、インフラ整備において地元の協力が重要な要件となることから、花巻市、北上市と調整の上、複数の候補地から県が選定すると提示されました。 そこで、花巻保健所管内1市3町の病院数は8施設1,375床、北上保健所管内は北上病院、済生会病院、沢内病院の3施設611床と極端に違いがある中で、もし統合病院が花巻市内に建設された場合、北上地方は医療過疎地になるとの意見も出されています。 現在市内の候補地は4カ所を上げていますが、どこをとっても現在の北上病院に比べて交通アクセスの問題があり、新たな整備や交通機関の検討も必要となるでしょう。候補地を見ると、花巻市との協調性を重視するのであれば飯豊地区、両病院の中間となれば村崎野であり、インフラが整備されているとすれば流通センター付近であり、その南側の江釣子は北上市内の東西南北の中間であり、インターチェンジも近く交通の要衝、そして平成18年度からと言われる都市計画を促進させる意味や西和賀の連携を重視し、さらには県南を含めた広域連携も含めれば、大きな検討要素の1つになろうかと思います。いずれ便利な施設が花巻市民なら花巻市内に、北上市民にとっては北上市内にあってほしいと思うのは当然のことです。また、市内の中でもそれぞれの利便性が一致する場所の選定は難しく、理解を得られるためには条件を市民に丁寧に説明し、納得してもらうというプロセスが大事になってくると思われます。そして、両市の綱引き、または市内での綱引きが進むと、信頼感が醸成されるはずもなく、実りのない綱引きやあつれきを生み出さないように、十分に配慮して決めなければならないことです。 岩手中部地区、そして北上市の将来にとって、最も賢い選択をするための選択要件の優先事項、または問題となる事項はどんなものが考えられるのかお伺いいたします。 次の項目、きたかみ子どもプランについてです。平成8年3月、北上市子育てにやさしい環境づくり推進計画が10年間の計画として策定されてから5年目となる今、新しいプランの策定が着手されているところですが、まず今までの計画の達成度と課題点についてお伺いいたします。 今までの計画がつくられた平成7年度は、保育園が公立13カ所、私立6カ所の19カ所、合わせて定員1,370人で、平成7年10月1日現在の入所児童は1,227人、現在は公立10カ所、私立7カ所の17カ所と統廃合により2カ所少なくなり、定員は1,345人と25人減っています。それにもかかわらず、需要はますます多くなり、現在の保育児童数は1,499人、充足率111.4%と定員オーバーで、随時の入所問い合わせに応じることができない状態です。 特徴的な数字を上げましたが、これが本当に子育てに優しい環境づくりだったのでしょうか。そのほかにもそれぞれの目標としていたものは達成されたのでしょうか。いま一度検証してみる必要があろうかと思います。 また、今度の新プランの策定に当たっては、例えば県のプランは結いの心・子育て環境日本一をめざしてとキャッチフレーズを大きく掲げています。今度北上市が県内の一番を目指してとうたえば、日本一を目指すことにもなろうかと思いますが、どの程度の理想を持ってのあと5年を残す推進計画の見直しなのでしょうか。北上市の基本施策となる視点をお示しください。 次に、新しいプランに子ども総合センターとして、子供たちに関連する事業を行っている公共機関や団体が1カ所で活動できる施設、または情報を共有する機能の検討はどうでしょうか。生涯学習センターでは、夏休みに勉強室を開放し、好評だったようですが、今度は子ども放送局が活動を始めるようです。さらに、少年少女発明クラブやファミリーサポートセンターや子育て支援センターと児童家庭相談、そして現在は少年も少女も行けない少年センターから子どもたちの集まる場所へと学校の週5日制に向けて整えるべきではないかと思うのです。また、子育て支援の情報が欲しいときは、インターネットで調べてから行動する若い親が多いようですが、市のホームページの充実を望む声がありますので、早期に対応を図るべきですが、いかがでしょうか。 次の項目、子育て支援センターの将来像についてですが、現在大通り保育園内で支援センター事業が行われています。相談事業や子育てサークルの支援、そして育児講座としてやんちゃこの会など親同士の交流を深める事業などを展開しています。今後施設の拡充や人的充実を図り、独立させた支援センターとし、各保育園にサブセンター機能を持たせるように体制整備を図るべきと思います。支援センターの独立を新プランに盛り込む考えはないかお伺いいたします。 また、ファミリーサポートセンター設立については、私が平成11年12月議会で、高橋元議員が平成12年9月議会で提案していますが、平成13年度に調査費が計上され、間もなく調査に入るところと聞いております。ファミリーサポートセンター事業は、仕事と育児または介護との両立を支援するために、援助を受けたい人と行いたい人が会員となって、相互に有料で助け合うシステムです。今年度は、全国で163カ所が事業を行っていますが、そのうち9カ所が介護ファミリーサポートセンターです。県内では、ことしから水沢市と花巻市で開設しましたが、当初の調査とは違って、会員数がまだまだ確保できていないようです。しかし、どのセンターでも初年度はPR不足で利用者が少ないようですが、浸透してくると確実にふえているようです。 これから行われる調査事業の調査項目や対象者はどの範囲で行う予定でしょうか。また、運営は水沢市では社会福祉協議会、花巻市では宮野目保育園で行い、どちらも福祉担当部署がかかわっていますが、北上市では現在商工課が担当しています。今後スムーズに運営するため、担当部署及び運営形態、運営場所をどのように検討しているのかお伺いいたします。 学童保育所については、平成11年度までは6カ所でしたが、平成12年度に江釣子が、平成13年度に二子と笠松の2カ所が開設し、現在9カ所となりました。入所児童は4月現在で616人の登録があります。また、来年度からの開設に向けて準備をしている地区もあります。 子供たちの遊びを支えているのは指導員ですが、全体でパートを含めて30人弱の体制です。各学童は、保護者の保育料8,600円ぐらいと県と市からの補助金で運営していますが、最低賃金ぎりぎりの給与で退職金などの保証もありません。せめて社会保険に加入させたいのですが、厳しい運営費の中から事業主負担は運営を圧迫しがちです。指導員の待遇確保への支援策として、社保事業主負担分を補助する自治体もありますが、最低賃金を確保するための補助はできないでしょうか。 また、学童保育所整備は総合計画では3カ所が盛り込まれています。しかし、次々に新しい学童が開所していますが、年次計画はどのようになっているのでしょうか。以前から予定しているところのめどがつかないのであれば、別のところから整備を進めるべきと思いますが、優先すべき事項はどのようなことなのかお伺いいたします。 次に、3項目めの質問、男女共同参画推進条例についてです。平成11年6月に男女共同参画社会基本法が制定され、北上市ではことし7月初めに、北上男女共同参画プランの素案がまとまり、公開と同時に市民からの意見、提言を募集しました。北上市のプランは、男女の人権の尊重、子育て及び家庭や地域における男女共同参画、労働の場における男女平等、政策決定の場への女性の参画推進の5項目が基本となっています。策定に当たっては計画策定懇話会委員や検討委員会の皆さんの議論を積み重ねた結果、施策の展開など基本的推進計画ができました。しかしながら、現実の推進体制や具体的行動の中身では新しい取り組み体制がなく、事業も各課で現在別の目的で実施しているものの寄せ集めの部分も見られ、一歩踏み込んだ事業に乏しいと言わざるを得ません。 そこで、男女共同参画推進政策を全庁的な取り組みとするためには、計画だけでは不十分で、根拠となる条例の策定が必要です。条例化の作業に市民がかかわることや、議会で議決する過程での議論の中で意識が醸成される効果もあり、条例制定により全庁的な政策とすることが可能となってくるのです。全国では、昨年5つの都県、6つの市、2つの町で条例の公布が行われました。現在も制定に向けて多くの自治体が準備に取り組んでいます。さきの6月議会でも金田ハルノ議員が条例化について取り上げていますが、市長は条例がなくても意識の醸成がまちづくりに必要だと答えられていますが、意識醸成の手段としての条例化の意義をとらえてほしいと思います。市長の選挙公約である男女共同参画の推進を信じている女性団体の信頼を裏切ることのないよう、積極的な答弁をお願いいたします。 次に、差別のない職場、地域づくりをするために、具体的に市民に見える形での取り組みが意識の変化をもたらしてきます。昨年改正された男女雇用機会均等法では、募集における男女差別の禁止と差別的な取り扱いに対する苦情申し立てが実効性を伴ってきたことなど、裁判によって差別が明るみになり、そのことが差別是正の世論をつくっています。そのときに男女共同参画の推進機関である市役所自体が、平等や人権を意識する働き方が求められています。 セクシャルハラスメントについて、事業主は職場のセクハラ防止のため雇用管理上配慮義務が課せられましたが、セクハラの実態や対応はどうなっているのでしょうか。また、不利益に当たることは解消に努めるべきでしょうが、旧姓使用を認め、昇格昇進の結果的差別や扶養認定の男女差などを是正すべきと思います。大阪の府知事のように、結婚により名字が変わっても旧姓使用する人が多くなり、認める自治体が多くなってきました。国でも10月1日から全省庁で認めることを申し合わせています。北上市でも希望者には認めるべきと思いますが、いかがでしょうか。 市民啓発の取り組みとしては、現在は観光PRをする市民を公募する際、応募資格は18歳以上の独身女性というパターンがありますが、一般に求人を行う際は性別を限定することが禁止された中で、こういったものも特別扱いをしないようになってきています。例えば広島市はミス広島から広島親善大使というように、全国の例を挙げれば切りがないほどですが、男性にも門戸を広げています。このほかにも未婚の女性だけを対象にしたミスコンには批判が出ており、各地で廃止する動きが出ています。北上市でも市が補助する団体などでのミスコンを廃止し、新たな観光PRを検討すべきと思いますが、いかがでしょうか。 次に、学校での男女混合名簿についてです。出席簿や並ぶのはいつも男子が先、男が優先という無意識なメッセージが子供の中に浸透してしまい、無意識に積み重ねられた一つ一つが差別や偏見につながっていくことが指摘されています。現在横須賀市では、ほとんどの小学校で男女混合名簿が実施されています。また、埼玉県では男女混合名簿を早期に実施することを求めた住民からの苦情処理申し立てに対して、県教育局ではことし1月に県立学校に指導し、4月からは56.5%の県立高校で導入に至っています。全国ではこういう流れになっていますので、市内の学校でも検討に入るべきではないでしょうか。 次に、農村における男女共同参画の推進についてです。岩手県では、平成11年度にむら・もり・うみ女性ビジョンを策定し、主体的に経営に参画し、はつらつと生きる農村女性を目指して、平成22年度までの目標を決めて取り組んでいます。その中には17項目の目標があり、家族経営協定の締結も1つの取り組みです。経営方針への参画、休日や労働時間、農作業役割分担、収益配分、農作業環境整備、農地の資産移譲など、それぞれの家族で取り決めを行っています。 1999年の調査では、全国で1万2,000戸の締結農家があり、締結理由の多くは2世代で農業をうまくやっていくためや、女性の立場を適正に評価するためのようです。北上和賀地方では8世帯と余り進んでいないようですが、市はどのように推進していこうとしているのかお伺いします。 以上です。よろしくお願いいたします。 ○議長(高橋一夫君) 市長。     (市長 伊藤 彬君 登壇) ◎市長(伊藤彬君) 佐藤ケイ子議員の御質問にお答えいたします。 最初に、県立病院の統合について申し上げます。県立北上病院の地域医療に果たしている役割についてですが、県立病院は市内に2つある総合病院の1つとして、また24時間体制で対応できる救急医療機能を有する施設として、住民の医療需要にこたえていただいており、地域にとって欠かすことのできない重要な中核病院であると認識しております。よって、新しい形での病院になることは大変望ましいということであります。 また、統合新病院の整備により高度特殊医療の提供が可能になることにより、外来患者の統合病院への集中が予想されますが、これには地域の医療機関の機能分担を図ることが望まれるとともに、市民の医療機関の効果的利用が重要であると考えております。 また次に、新病院の用地選定についてでありますが、現在北上市には2カ所の総合病院があり、これに対し花巻市には5カ所となっております。この総合病院の病床数は、御指摘ありましたように北上市では花巻市の総合病院の病床数の半数であることから、このことを考慮されるように要請するとともに、北上地域及び花巻地域の各市町村からの利便性のよい立地であること、また県から示されている条件、上下水道の完備や価格面や高圧線がない等幾つかありますが、それに加えてインフラ整備が比較的容易な場所であること等をもとに候補地の選定を進めてまいりたいと考えております。 次に、子どもプランについてでありますが、今年度策定するきたかみ子どもプランは、北上総合計画の中の子育てにやさしい環境づくりを推進するという基本方針を受けて、その部門計画として策定するものであります。基本となる視点は、安心して子育てができるような育児支援を中心に計画しようと考えております。 少年少女発明クラブや子ども放送局などを1カ所に集約した子ども総合センターの設置については、技術交流センターや生涯学習センターを活用して実施、または実施しようと考えており、新たな施設の設置については今のところ考えておりません。 子育て支援ネットワークづくりの対応策については、きたかみ子どもプランの策定に当たり、保育、教育、保健、就労等を担当する部署が連携して原案を策定することにしておりますし、プランの推進体制についても市民と行政が一体となって推進できるよう検討してまいりたいと考えております。 次に、子育て支援センターの将来像についてでありますが、子育て支援センターを市の機関として設置するか、または現在のように保育園にその機能を持たせ、各地区保育園にその範囲を広げていくかについては、きたかみ子どもプランの中で検討したいと考えております。 次に、ファミリーサポートセンターの設立についてでありますが、本年度住民ニーズ調査を実施することとして、既に調査の準備を進めております。具体的な調査方法は、アンケート方式で依頼者、サービス提供者に対しまして、ファミリーサポートセンターの設置についての意識調査を実施するものでございます。対象者は、保育所、幼稚園、学童保育所に子供を預けている父母及び市内各地から年代別、男女別で無作為に抽出した500人を対象に、それぞれの家族構成や入所施設の状況、さらには育児の相互援助活動を支援する組織等について実施いたします。また、12月に開催予定のきたかみ男女共同参画フォーラムにおきましても、出席者からヒアリング調査をすることにしております。この調査結果を踏まえ、事業内容にふさわしい効率的な運営が図られるよう、担当部署や運営形態等について検討してまいります。 次に、学童保育所への支援についてでありますが、運営に係る標準的経費の2分の1相当額を委託料として、国、県、市が3分の1ずつ負担しており、そのほかに市単独運営費補助金を交付しており、他市との比較をしても最も高い助成額となっております。しかし、昨年から新たな学童保育所の設立が相次ぎ、しかも少人数の学童での立ち上げとなっているため、人件費を切り詰めて運営している実態にあると承知しておりますので、運営方法の指導と補助基準の見直しを検討してまいります。 学童保育所整備の年次計画については、設立順序に整備していく考えでありますが、今後は地元の要望があれば小学校施設の整備事業に合わせ、学童保育施設も取り入れていくことを検討してまいります。 次に、男女共同参画推進条例についてでありますが、昨年度から策定を進めてまいりました男女共同参画計画につきましては、きたかみ男女共同参画プランとして先般計画を決定いたしました。この計画は、男女がお互いの意思を尊重し、ともに支え合い、生き生きと心豊かに暮らせるまちづくりを基本理念として、5つの基本目標を掲げ、それぞれの基本目標ごとの課題と施策の展開及び計画の推進という構成でまとめており、男女共同参画社会形成に向けての基本的な事項を盛り込んだものと思っております。したがいまして、当面はこの計画を推進することにしておりますので、先般のお答え同様、改めての条例制定は現状では必要ないと思っております。 次に、平等な人権を尊重する職場づくり等についてでありますが、市役所職場にあっても、このたび策定した北上市男女共同参画プランに定める基本理念、基本目標を踏まえ、男女職員があらゆる職場で十分に能力を発揮し、平等で、かつ安心して働ける職場づくりを進めてまいりたいと考えております。 セクハラ対策については、平成11年4月1日から改正男女雇用機会均等法が施行され、セクシャルハラスメント防止のための雇用管理上の配慮が義務づけられているところであります。これを受けて市は、各部課等に対し、セクハラ防止のための指針を示し、徹底を期するとともに、管理職を対象とした研修会を開催するなど、その対策に努めてきたところであります。セクハラ防止のためには、職員が個人として尊重され、お互いが信頼し合って働けるような職場の環境づくりが重要と考えております。 このような観点から、セクハラ行為は絶対許さないとの基本方針のもと、これが黙認されたり、見逃されたりすることのないよう、今後もその対策に万全を期してまいりたいと考えております。 職員のいわゆる旧姓使用については、国の行政機関にあっても一部文書等において旧姓使用を認めていく方向が打ち出されてきております。当市といたしましても、旧姓使用が認められないために、女性職員がこうむっている不利益、不都合は軽減が図られるべきとの基本的な認識のもとに、その取り扱いについて検討を進めてまいりたいと考えております。 扶養認定に当たっての男女差については、現行法制度上、扶養認定に当たっての男女差は基本的にないものと理解しております。今後も取り扱い上、男女差が生じることのないよう、関係法令、例規の適正な執行に十分留意してまいりたいと考えております。 次に、市が補助する団体などでのミスコンテストを廃止すべきではないかについてでありますが、今年も北上みちのく芸能まつり実行委員会が高校生を除く18歳以上の独身女性を対象に非公開による予備審査、本審査を行い、3名のミスきたかみを選考し、北上みちのく芸能まつりのPRに努めていただいた後、北上観光協会が引き継ぎ、1年間当市の各種観光行事等に協力していただいているところであります。 ミスコンテストについては、全国的な傾向として男女共同参画社会基本法を背景に、性差別を助長するといった批判や財政的負担等を理由に廃止した自治体もある一方、ミスコンテストを続ける自治体の中には、既婚の女性も加える等の変化が起きています。 市といたしましては、今までのミスコンテストは好評であったと思いますし、ミスきたかみの果たした役割は大変大きいものがあったと思っております。今後につきましては、北上みちのく芸能まつりの実施主体である北上芸能まつり運営委員会及び実行委員会に、コンテストの名称を含め、選考の方法、参加資格、募集要項等について検討していただくようお願いしたいと考えております。 次に、家族経営協定などの推進についてでありますが、御指摘のようにこの協定は家族全員が平等であるという認識に立って話し合い、親子または夫婦間において経営移譲、給料、休日、労働時間、役割分担などについて取り決め、第三者立ち会いのもとに協定を締結するもので、現在8戸の農家で取り組んでおります。締結すれば、妻の農業者年金加入ができるなどの特典があることから、農業委員会がイニシアティブをとって推進しておりますが、市といたしましてもPRに努めているところであります。 その他につきましては、担当部長から答弁いたさせます。 ○議長(高橋一夫君) 保健福祉部長。     (保健福祉部長 菅崎 久君 登壇) ◎保健福祉部長(菅崎久君) 私からは、北上市子育てにやさしい環境づくり推進計画の達成度と課題についてお答えいたします。 北上市子育てにやさしい環境づくり推進計画は、平成9年度からおおむね10年間をめどとした計画で、今年度がその中間年に当たるわけですが、順調に計画が推進されており、計画の50%以上の達成と評価いたしております。達成した計画の主な内容は、時間延長保育を公立保育所で取り組んだこと、一時保育や子育て支援センター事業を新たに開始したこと、多様な保育ニーズに対応できる保育所としてわがの里保育園を開園したこと、学童保育所を整備したことなどであります。 今後取り組まなければならない課題としては、病後児保育や休日、夜間保育等の実施の検討、福祉と保健との連携、事業所内保育所の設置促進等があります。このことは、今年度策定するきたかみ子どもプランに承継し、検討することとしております。 以上でございます。 ○議長(高橋一夫君) 教育長。     (教育長 菊池憲一君 登壇) ◎教育長(菊池憲一君) 私からは、学校での混合名簿の導入について申し上げます。 現在本市において、出席簿、入学式、卒業式、その他各種名簿においていずれかの形で男女混合名簿を使用している学校は2校であります。男女混合名簿の使用は、男女平等教育を進める上での1つの具体策であると認識しております。教育委員会としましても、人権を尊重した教育の推進に努め、男女平等教育の充実に取り組んでまいりたいと考えておりますが、学校における男女混合名簿の使用につきましては、学校現場の意見も聞きながら検討してまいりたいと考えております。 ○議長(高橋一夫君) 8番佐藤ケイ子さん。 ◆8番(佐藤ケイ子君) まず、病院のことについてです。今までの北上病院、老朽化が進んでいる、それから医師の体制が不十分だということで、このことから統合も進めなければならないということもあるわけですけれども、ここに至ってしまったというか、老朽化をさせてしまったこと、医師を確保させてこなかったこと、そういった移転統合が必然的になってしまった、結果的には市民にとって不利益をこうむるようになってしまったことなどは大きな問題点だというふうに思います。付き添いとか、それから見舞いの人の問題とか、病院関係者、そして関連企業などの問題点も大きくかかわってくるものと思います。平成13年度の県への統一要望で、北上病院の医療充実ということを上げていましたけれども、どういう回答、感触が得られたのか、その点お聞きしておきたいと思います。 それから、花巻市ではこの統合問題を統合という形よりも改築整備という形でとらえているのではないかというふうな向きがあります。というのは、市民に対して意見を求めているのは、より望ましい形で改築整備されるよう関係機関に働きかけてまいりますので、市民の皆さんの御意見をお寄せくださいというふうに市民に投げかけているわけです。それは、どう考えればいいかといいますと、統合後も花巻市に置かれるものというふうに考えているのか、それから統合はしないで改築を進めていくのかということが花巻市の考え方なのかちょっとはかり知れないところもありますけれども、それに比べると北上市の対応はまず統合ありきだということで進めているわけです。市民の多くは、存続してほしいという願いが非常に強いということをどのようにとらえていくのかということがあると思います。特にも県の長期計画では、平成17年度から花巻市と北上市と2つの施設を両方同時に設計に入っていくというような計画だったというふうな、私は資料を見て思ったわけですけれども、いつの時点で変更されたのか、県からの説明はその前にはどういうふうな形であったのかということをお聞きしておきたいというふうに思います。 それから、市民の多くは存続を願っているということですけれども、北上病院整備対策協議会での存続の声はなかったのでしょうか。 それから、候補地を対策協議会に市長が提案する。それから、対策協議会の会長は市長であると。対策協議会で検討したものを市長に提案すると。これは、市長の方針または事務局の提案がそのまま候補地になるということではないかなというふうに思うわけです。 そこで、事務局が提案をする際には、高齢者や子供を持つ親の意見をどのように集約して、あわせて県にその体制を要望していくのかということをお聞きしておきたいというふうに思います。 それから、子どもプランについてですけれども、まずファミリーサポートセンターですけれども、ファミリーサポートセンター、今全国で行っているわけですけれども、厚生労働省が事業費の半額負担を行うわけです。それで、北上市でも子育て支援の会パレットという会が活動を始めていますけれども、その方々もファミリーサポートセンターの立ち上げを強く早期に願っておられます。その方々は、特にあずかってほしいという方々からの声を直接に聞いているわけです。また、子育て支援センターでも一時的にあずかってほしいという声を強く聞いているわけです。その中で、今度の調査事業ということになってくるわけなのですけれども、水沢市の例を見ますと調査事業ではそれらしい必要性を促すような調査結果が出たと。だけれども、実際動き始めたらばやっぱり大変ですという話です。問題は運営体制にあると。どういうふうにPRして、どういう人たちがかかわっていくか、そういうことが問題で、体制の充実こそが問題であって、調査事業は余り重きを置かなくてもいいのではないかというような話もありましたけれども、この点について今商工課が担当していますね。将来的にはどこが担当するのか。私は、子育て支援センターがファミリーサポート事業を行うというようなことも視野に入れながら、児童福祉の方が担当するのではないかというふうに思いますけれども、商工がいつまでかかわっていくのかをそこの点を体制のことをお聞きしておきたいと思います。 それから、男女共同参画のプランについてですけれども、このプランを見たときに基本目標非常にいいなというふうに思いましたけれども、実際の事業になってくると項目は非常に多いのです。ところが、中身が全くこの目的以外の事業をやっているものも寄せ集めて事業数にしているわけです。事業数の延べにすると132事業が掲げられているようですけれども、実際はその半分にも満たない事業です。しかも、目的が例えば自治会でやるときにそれを補助しますよと、主体的にやるものがだれなのかわからないような、そういった中身もいっぱいあるわけです。具体的な1つ例を挙げてみますけれども、自治公民館活動助成事業、こういったことがありますけれども、これは基本目標にすれば3つぐらいの事業が挙げられているのですけれども、ところがこれはそういう目的で実際にやられているのでないだろうというのが数々あります。具体的に進める事業をもっときちっと精査して進めなければならないのだろうというふうに思います。絵にかいたもちにならないように、きちっと人材育成を含めてかかわっている方が全庁的な取り組みができるような体制整備をお願いしたいというふうに思うのです。 それから、ミスコンについてですけれども、先ほど広島市の例を挙げましたけれども、愛知県犬山市はキャンペーンレディー犬山から犬山キャンペーンクルー、それから滋賀県彦根市などもキャッスルクイーン彦根を彦根城大使というふうに。それから、外国から来た方々の応対にも対応するということもあって、語学を選考基準に入れるという、そういう親善大使などというものもあります。いろいろと検討されると思いますけれども、例えば北上市で昨年から実施したしらゆり大使、あれはすごくいいことだと思うのです。しらゆり大使の活躍する場をもうちょっと市民に見える形で活躍する場を出していただければなおいいのかなというふうに思います。 まず、以上です。 ○議長(高橋一夫君) 市長。 ◎市長(伊藤彬君) 佐藤ケイ子議員の再質問にお答えをいたします。 病院問題ですが、基本的にはそれぞれの場所で建てかえができれば1つはいい面もあると思います。しかし、今までの状況から見れば、さっき御指摘があったように半数ぐらいの科では1人医師、あるいは応援をいただいているという医師不足の解消も1つの課題だったというふうに聞いております。そんなことから、今度は平成20年の開院という予定でありますが、将来ともにらんで、将来も同じ場所で建てかえができるような場所の面積も確保したい。そのためには、7から8ヘクタールというようなことで発表されております。しかるに、現在の場所では建てかえをする敷地の面積が足りないし、物理的に難しいということも1つの考え方であったようであります。そんなことを受けて、現実的に統合という状況になっておることを踏まえて、私たちの活動は始まったというふうに理解しておりますが、花巻市さんの方で意見のとり方、幾つかの考え方がありますが、統合後も花巻市に置きたいという要望があれば、要望といいますか、そういうにらみで会議を招集したというふうに理解することもできると思います。私たちは、極めて紳士的に広域での物の考え方という視点に立って検討を開始したと。むしろ誘導的に会議を招集することは、紳士的ではないというふうに私は考えております。したがって、私どものやり方は正しいというふうに思います。 それから、以前にそれぞれの建てかえと申しますか、その場での役割を十分に果たしていくように、そしてそれぞれの場所において整備をするようにということは継続してお願いをしてきたことだろうと思いますが、私が就任してからは急に統合という話がクローズアップされてきたかなというふうに理解をしております。その中でもなぜその場でできないんだという論議がありましたけれども、先ほど申し上げたような2点の大きな問題から、やはり統合していきたいと。それから、中部医療圏をにらんで2次医療としての役割を十分に果たしていきたいというようなことがねらいだというふうに思っております。そんな中でも、医師会長さんたちの御発言はぜひ連携を今まで以上に強化して、十分地域医療に役立つようにやっていけると思うし、新しい体制についての基本的な考え方はウエルカムだというふうな表現をしておられます。まだ詳細全部網羅されておりませんけれども、基本的な考え方については了解できるものではないかという判断を医師陣もされているというふうに理解しております。 それから、幾つか御質問いただきました。担当部の方からお答えをさせていただきます。 ○議長(高橋一夫君) 所定の時間が迫っておりますので、簡潔、明快に答弁をお願いします。生活環境部長。 ◎生活環境部長(佐々木紀夫君) それでは、私の方から男女共同参画プランについてでございますけれども、いろいろ御指摘ございましたけれども、当面この計画につきましては、先ほどもお話ちらっと出ましたけれども、男女共同参画フォーラム、あるいは従来からやっております男女参画講座、これらを通じての啓発事業が主になろうかと思いますが、既に各部等で所管して実施している事業につきましても、これからの事業展開については男女共同参画というふうな視点を十分に踏まえた上での事業展開が必要だということで、百数十項目とおっしゃられましたけれども、そのような形で事業として盛り込んでございます。 そういうことで、実質的な推進体制でございますけれども、庁内には関係部課、ほとんどの部課が関係すると思いますが、庁内での推進組織、それから市民参加の計画推進組織、これにつきましては過日の議会全員協議会でも御提言ございましたので、それらも加味した推進組織をつくりまして、計画の推進には実効あるものにしていくと、そのような形で取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(高橋一夫君) 商工部長。 ◎商工部長(澤田俊美君) それでは、私の方からファミリーサポートセンターとミスコンテストにつきましてお答え申し上げます。 まず、ファミリーサポートセンターにつきましては、アンケートの内容をまず重視してまいりたいと、そう思います。御指摘の問題点、課題等を整理しまして、そしてまた先進地の例も参考にしながら対応してまいりたいと、そのように思います。 それから、事業をどこでやるのかということですが、これは当面商工部の方と考えております。いずれ次年度以降につきましては、事務事業等の見直しの中で検討されるものと思います。 それから、ミスコンテストですが、これもやはり御提言の内容につきましては、実行委員会等に報告いたしたいと、そのように思います。 ○議長(高橋一夫君) 所定の時間が2時23分ですから、配意の上質問をお願いします。 8番佐藤ケイ子さん。 ◆8番(佐藤ケイ子君) 病院については、1次医療の診療体制、かかりつけ医というか、市内の開業医院の体制を充実するというか、ネットワークをつくってもらうというか、そういう安心できる医療体制の充実を図るように努力をしていっていただきたいと思いますので、高齢者、それから子供を持つ親からの不安解消の意見聴取というか、そういったものをどのようにするかということをお願いしたいと思います。 それから、男女共同参画については、職員自身がやっぱり意識がまだまだ低いというふうに私は言わざるを得ないと思います。セクハラの実態もやっぱりあるわけですけれども、それを認識しているか、認識していないか、ほとんど意識が甘いと思います。あきらめに至っている例もありますので、改善をお願いしたいと思います。この点をお伺いしたいと思います。 ○議長(高橋一夫君) 市長。 ◎市長(伊藤彬君) 御質問にお答えいたします。 1次医療については、前々からの病医連携については協議されている内容でありますし、医師会としても大変まじめといいますか、積極的に御検討、推進を図っていただいておりますので、私どもとしてもそのことを一層お願いをしてまいりたいと思っております。 男女共同参画については、条例よりも意識をまず高めることを優先させたいと再三申し上げておりますので、この計画は絶対推進しなければいけないことでありますので、意識を高める努力をまず最前やってまいりたいというふうに思っておりますので、御支援方よろしくお願いをいたします。 ○議長(高橋一夫君) 8番佐藤ケイ子さんの質問を終結いたします。 休憩します。            午後2時21分 休憩 --------------------------------------            午後2時30分 再開 ○議長(高橋一夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 22番及川洋一君。     (22番 及川洋一君 登壇) ◆22番(及川洋一君) 不適切な発言をしないように努めますので、もしもあった場合には遠慮なく御指摘を願います。 私からは、雇用問題、観光振興、北星荘の整備、そして学校の安全管理の4項目についてお尋ねをいたします。 まず最初に、雇用の問題について伺います。このことにつきましては、先ほど福盛田議員が触れられておりましたが、多分ダブるところもあるかもしれません。そのときにはお許しをいただきたいと思います。 日本の景気は、一向によくならずどこまで落ち込んでいくのでしょうか。日本経済再生の切り札として期待されていたIT産業でさえも、ここに来て陰りが見え始めてきました。そのほか自動車関連や住宅関連の企業も苦しんでおります。さらに、この当市の中心市街地活性化の目玉としてオープンしたビブレも、親会社の不振等でこの先どうなるのだろうかと心配が募ります。 大企業ばかりではありません。中小企業の経営者たちからは不安と焦りの声が高まっておりますし、そこで働く人たちは自分の職場を心配する一方で、リストラされるのではないかというそういう気持ちでおののいております。そうした厳しい経済環境の中で、高校も大学も卒業後に就職する人たちは今必死になって仕事先を探し求めております。しかし、マスコミ報道等によりますと、就職戦線は大変に厳しく、新規採用を控えている企業は昨年以上に多くなっていると言われます。まさに狭き門のようですが、市内の実態はどうなっているのでしょうか、お尋ねをいたします。 失業者問題も深刻であります。先月末に発表された完全失業者数は全国で318万人、率にしますと過去最高の5%になると言われております。しかも、この完全失業者とは実際に職探しをしている人で、仕事が見つかればすぐにつけるという方だけが対象なのですから、適当な仕事がないといって就職をあきらめている人、あるいは学生、主婦、病気療養中といったような人たちは含まれていないのであります。こういう人たちは全国に420万人もいるそうでありますから、これらを含めますと何と失業率は10.4%になるそうであります。そして、この数字は小泉内閣の改革が断行されれば、さらにふえるのは間違いないだろうと言われております。 こうした失業の波は、北上市にも確実に押し寄せてきていると言われますが、果たしてその状況はどうなっているのかお尋ねをいたします。 さて、こうした不況下のもとでどのような支援をすれば不安を取り除き、活力ある経済社会に戻せるのか。正直言って私にもよくわかりません。貯蓄もないので失業保険が切れた後はどうしようとか、ローンの支払いをこの先どうしたらいいのだろうか、そういった不安や悩みをただ聞いてやるだけが関の山なのであります。特に働き盛りの中高年者たちの訴えには、どう言葉をかけてやったらいいのか戸惑ってしまいます。こんなときは、こうした不安や悩みを持っている人たちに親身になって相談に乗ってくれるような専門の窓口があってもいいのではないだろうかなどと思うのですが、いかがでしょうか。 市長は、先日の定例記者会見で、国の対策を待っていられない場合も考えられるので、市として取り組めるものがあれば早急に実施したいと語られたと報道されておりました。大いに期待するところですが、どのような雇用対策、経済対策をお考えになっていられるのかお伺いをいたします。 次は、観光の振興についてお尋ねをいたします。1カ月ほど前、正式に言いますと8月8日、夏祭りの中日でありますが、その日に市が委嘱しておりますしらゆり大使たち11人と意見交換会が行われまして、私も参加をさせていただきました。主な話題は、北上市の観光についてであり、その後の会費制による懇親会でも専ら話題の中心はこの観光でありました。どうやら北上市の出身者あるいはゆかりのある人たちは、このふるさと北上市の観光について大変関心が高いようでして、観光経済に本腰を入れるべきだとか、首都圏からふるさとへ観光客を誘致したいが、いま一つもの足りないなどと、時のたつのも忘れて教えられたのであります。そのときの話題も含めて、参考にしながら観光への取り組みについてお尋ねをします。 市では、平成6年に観光開発計画をつくって、約10年間の目標計画を立てられました。平成15年までのものですから、今もその目標に沿って着々と整備を進めているわけですが、多面的で広大な視野からの取り組みなものですから、なかなかその進みぐあいが見えにくい。そして、そのことを北上市出身者等から指摘をされたりしますと、なおのこと整備状況が気になってくるのであります。その1つがエコツーリズムとグリーンツーリズムであります。自然や文化、歴史といったものを保全しながら、地域経済の活性化を実現しようとするのがエコツーリズムであります。また、農村、山村、漁村などで滞在をし、土地の人たちと交流をしながら、自然や文化、そして風土等に親しむというのがグリーンツーリズムと言うそうですが、まさしくこの2つの観光は北上市にぴったしのものだと思います。 当市は、四季の移り変わりがはっきりしていて、その美しさは日本一だという人さえおります。また、落ちついたムードの中にロマンを醸し出してくれる文化や歴史も豊富であります。これに安く提供できる滞在環境や地元住民たちの受け入れ態勢が整いさえすれば、工夫次第によっては立派な現代版観光地になるのは間違いないように思います。展勝地、国見山かいわいを中心としたエコツーリズム、そして夏油高原一帯をエリアとするグリーンツーリズム等々を連想してみますと、北上の観光も大きくクローズアップされる日が近いようで夢が膨らんでくるのであります。チャンス到来であります。この観光開発計画にものっているエコツーリズムとグリーンツーリズムの整備をもっともっとスピードアップできないものでしょうか、お尋ねをいたします。 また、北上市には幾つかの既存の観光施設がそちこちに点在しているのですが、この点々とあるものを何とかして線で結べないものかと思っているのですが、いかがでしょうか。加えてお尋ねをいたします。 次は、親切な受け入れ態勢についてであります。これもあるしらゆり大使からの受け売りなのですが、北上は旅人に対して親切ではない。駅前に立って豊かな大自然を見たいが、どういう交通網があるか、おいしいものは何か、お土産品は何がよいかなどと思っても、親切にガイドしてくれるところがない。やはりもっと親切に歓迎するべきではないかということであります。私もふだん気がつかなかったものですから、早速駅に出向いてみたのですが、なるほど新幹線で来て駅の東口に出て、さてどこかを見物しようかと思っても、案内らしきものは全くない。これでは、ちょっと不親切だなと思ったのであります。案内板を立てるとか、駅やタクシーにガイドブックを置くとか、あるいは今情報化の時代なのですから、施設ごとにホームページをつくって知識をあらかじめ持ってもらうようにするとか、旅行者の身になって工夫すべきではないでしょうか。 また、市内の多くの施設は月曜日休みになっているのですが、これも不親切であります。曜日と全く無関係に旅する人が多くなっておりますし、遠くから来た観光客に休みだからといって帰っていただくのは申しわけないと思います。早急に見直して年中無休にすべきだと思いますが、いかがでしょうか。 さて、北上市というまちをたくさんの方々に知っていただくためには、何かシンボルが欲しい、それをつくれないものでしょうか。今は、はっきりとした目玉になるものがないために、まちのイメージがころころと変わってしまう。工業都市北上、風物詩のあるまち北上、これは観光開発計画にのっているサブタイトルですが、またあるときは鬼剣舞のまち、また北上夜曲のまちなどなど、その場その場によって冠が違うものですから、どんな町なのか戸惑ってしまわれるのは当然のように思います。ちなみに、今度つくった総合計画のサブタイトルには、笑顔あふれるまちであります。何とかしてこれを1つに絞って表現できないものか、あるいは北上市の目玉となるような新しいシンボルをつくれないものか、これからはそれぞれのまちの特徴や個性を目立たせながら生かしていく時代だと言われます。キャッチフレーズにしてもそうでしょう。きちっとした当市のイメージを持っていただくために、これだというシンボルづくりに本格的に取り組んでみてはいかがでしょうか。 次は、養護老人ホーム北星荘の整備についてお尋ねをいたします。この北星荘は、元気な高齢者たちを対象とした老人ホームで、市内ではただ1つの施設であります。昭和53年度に建設したものですから、ことしで丸23年になります。建設した当初は大変近代的で、すてきな建物だと言われたそうですが、時がたつにつれてその影は薄れ、今や構造的にも機能的にも利用者のニーズにこたえることができなくなっております。 そこで、どの程度悪くなっているのかということを専門家によって調査を行ったはずであります。まずはその調査について、内容と結果をわかりやすく御説明願いたいと思います。 さて、来年度の計画によりますと、約7,000万円をかけてこの北星荘を大規模改修するということになっております。恐らく先ほどの調査結果との絡みがあると思いますが、改修の内容は構造面あるいは機能面、どういう部分にわたってしようと考えられておられるのか、そしてその意図は何なのかお尋ねをいたします。 御承知のように、北星荘を利用する方々の最大の願いは、お部屋の個室化であります。6畳一間に2人が住んでいる今の状態は、人権もプライバシーも全くないと、気遣いや気苦労の果てにいざこざがあったりして、ゆっくり休むことも少ない。たとえ1畳であってもいいから個室に住んでみたい、そういう願いが大変強いのであります。この願いに行政側も理解を示し、移転新築も含めてずっと前から、もう10年ほどになりますが、検討を重ねてきたはずでありますが、その経過は一体どうなっているのか。そして、この個室化は一体いつごろ実現させようとしているのでしょうか、お尋ねをいたします。 次に、学校の安全管理についてお伺いいたします。ことしの6月に大阪の小学校で不審者によって8人の児童が殺害されるという悲しい事件が起きましたことは記憶に新しいところであります。犠牲になった罪のないあの子供たちが余りにもかわいそうで断腸の念を禁じ得ません。 一番安全で安心できる場所であったはずの学校教育現場で、なぜあのような悲劇が起こったのか。私も小学校と隣り合わせのように住んでいるものですから、対岸の火事では済まされない大きな衝撃と危機感を募らせております。まず、あの大事件をどうとらえ、どう生かそうとしているのか、その所感からお尋ねをいたしたいと思います。 今全国各地の学校では、あの事件以来これまで進めてきた学校の安全管理というものについて再点検をしたり、見直しをしたりしているようであります。当然当市でも行っていることと思います。安全を確保するためにどのような対策を講じようとしているのか、その防止対策と危機管理についてお尋ねをいたします。 次に、学校開放の今後についてでありますが、地域住民とともに子供たちを育てていこうということで進めてきた学校開放が、今その是非が問われています。だれでも自由に出入りができるようになったということで、不審者が進入してきたのだというあの事例を重視して、通用門を常時閉めるようにした学校や、来訪者のチェック体制を厳重にした学校、そしてまた開放の流れをとめるわけにはいかないということで、校内の巡視に力を入れている学校など、その対応はさまざまなようでありますが、当市の場合はどうでしょうか。 私は、学校開放は今後も続けるべきだと思います。むしろグラウンドや体育館という施設面ばかりではなくて、授業内容や校内の生活状況まで公開し、さらに多くの地域住民が学校に関心を持って、絶えず注目してくれているような、そんな一層かかわりの深い状況をつくっていくことこそが事故防止につながっていくような気がいたします。その1つとして、地域の皆さんと学校の先生方との定期的な懇談や交流をするなど、積極的な働きかけを期待するところであります。 さて、この学校開放の今後について当市ではどうお考えになっているのかお尋ねをいたします。 以上であります。 ○議長(高橋一夫君) 市長。     (市長 伊藤 彬君 登壇) ◎市長(伊藤彬君) 及川洋一議員の御質問にお答えいたします。 初めに、市の雇用対策と経済対策についてでありますが、雇用を確保する取り組みとして、北上公共職業安定所、北上地方振興局、北上市雇用対策協議会など関係団体と連携をし、専門の職員が市内の事業所を訪問して、雇用情報の収集をするなど、雇用対策に当たっているところであります。特に新卒高校生に対しましては、職場見学会などを実施し、雇用対策に全力を挙げているところでございます。 御指摘いただきました専用の相談室の設置につきましても、現在ツインモールプラザにパートサテライトと高齢者職業相談室を設置して相談に対応しているところですが、御提言の内容につきましては関係機関と協議をしてまいりたいと考えております。また、国においては雇用セーフティーネットの構築や、新市場創出とベンチャー支援などを初めとした対策が検討されているところであります。市としても独自に公共事業の前倒しや地元優先の発注、企業誘致促進施策の検討、地場産業の育成、ベンチャー企業の創出に向けての支援、物産品の開発支援など、取り急ぎ実施する事業、中長期的に取り組む事業等を振り分け、経済対策を推進してまいりたいと考えております。 次に、観光振興についてでありますが、最初に観光資源の活用についてお答えいたします。御案内のとおり、観光客の対応は気の合った仲間やファミリーなどの少人数による健康的な心をいやす旅行へと変化してきており、中高年の旅行者も多くなってきている現状も認識しているところであります。当市では、展勝地や夏油高原を初めとして、数多くの自然景観のすばらしい観光資源がありますが、これらの貴重な資源を活用するため、展勝地水辺プラザ事業、バリアフリートイレ、駐車場整備、そして夏油高原スキー場山頂の展望台の整備ほか、県の支援をいただき、ブナ林の散策路の整備など自然志向型の余暇利用やエコツーリズムに対応した観光客の受け入れ施設の整備を急いでいるところであります。 御提言のグリーンツーリズムに対する取り組みですが、グリーンツーリズムという言葉が我が国に初めて登場して以来、10年も経過していないところであり、全国各地の農山漁村においてさまざまな取り組みの動きもありますけれども、滞在しながら過ごすというところまではなかなかいっておらないようであります。日本型のスタイルが模索されていますが、現実は理想的には動いていないというふうに思っております。 観光サイドから見ますと、グリーンツーリズムに取り組むに当たっては、十分に地元のことを知る必要があることから、集落の点検、地域の資源調査を実施するなど、相当の準備期間が必要かと思いますし、個々の取り組みではなく、地域のコンセンサスも必要ではないかと思います。また、グリーンツーリズムの最も大きな特徴は、地域の食文化に直接触れられることであり、訪れる方が観光旅行目的か、ふれあい体験交流目的かによって、体験あるいは滞在する場所が大きく異なると言われております。グリーンツーリズムは、滞在型ということで農作業体験等のメニューを用意した宿泊施設が大切な役割を担うわけですが、今考えられることは民間主導型の農家、民宿のようなスタイルであると思われます。当面は、グリーンツーリズムに係る実践例の情報収集や研究が必要であります。 次に、親切な受け入れ態勢についてでありますが、観光の基本的な考え方は当地に観光客を温かく迎え入れ、いかに心温まるサービスを提供し、気持ちよく滞在していただけるかであります。行政、市民、民間業者が一体となってこれを構築することが最も重要であると考えております。今夏祭りの最中でありますが、数人の観光客の方から市民との触れ合いでの感謝の御礼のあいさつがございました。大変うれしく思いました。このことを考えながら、さらに一層お喜びいただけるような市民を挙げての体制づくりに努力をしていきたいと思っております。 そしてまた、温かく親切に受け入れるためのポスター、パンフレットはもとより、わかりやすい案内板、誘導標識、あるいはマスコミ、観光案内所による情報提供が必要であり、まだまだ不十分でありますが、案内板の整備、保全等に努めております。また、相当部数の観光パンフレットの発行のほか、ホームページによる観光案内も行っております。 なお、JR北上駅改装の動きがあると伺っておりますが、観光案内所につきましては、当市を訪れる観光客の大半が新幹線利用客であることから、JR東口の開設を検討するなど、観光案内所の人的体制や機能の整備などもJR北上駅改装に合わせて検討を進めていきたいというふうに思っております。 また、各業界は受け入れ態勢について前向きな活動を始めておりますので、当市のイメージアップを図る上からも観光客に接する機会が多い、例えばタクシー業やホテル、旅館業を始め、飲食店、お土産品店、ガソリンスタンドなど、親切な観光案内と行き届いた接遇ができるよう、北上観光協会を初め、関係団体と連携を図りながら、接遇研修会の実施を働きかけるなど、業界のみならず観光に対する市民の意識の啓発を図ってまいりたいと考えております。 なお、観光施設及び教育文化施設は、年中無休にすべきとの御提言につきましては、関係部署に検討するように指示したところであります。 次に、個性的なイメージづくりについてでありますが、御案内のように総合計画において当市の将来の都市像を水と緑豊かな文化技術交流都市きたかみとしておりますが、県内外に広く当市のイメージを発信する際の表現を特定することは大変苦慮しているところであります。観光開発計画では、風物詩のあるまち北上を基本理念に掲げ、諸施策を進めることにしておりますが、観光サイドからのシンボル的なネーミングも検討してみたいと考えております。 次に、北星荘の整備について申し上げます。最初に、県の指導により昨年実施した老朽度調査でありますが、旧厚生省通知の老朽民間社会福祉施設の整備により調査したものであります。この調査内容は、最深積雪量や地盤の軟弱など施設の立地条件と建物の構造、屋根、外壁等12項目について損傷、腐食の状況を調査したものであります。新築時を100%とすると、老朽化が18.3%進んでいるという結果で、現存率が81.7%という診断であります。 養護老人ホームの改築は、同通知において鉄筋コンクリートづくりの場合は老朽化が30%以上進んでいることが条件とされており、当該施設については基準に達しないため、国庫補助金導入による事業採択は困難であるということであります。 次に、大規模改修の計画とその内容についてでありますが、国庫補助制度上個室化とは1室2人以下を示すものであり、当該施設は基準上では個室化とされております。シングルの個室化を理由とする国庫補助事業の採択は、現状においては見込めない状況にあります。こういう状況から、国庫補助金を導入した改築は当面難しいと判断をされるため、当面改修が必要とする箇所については、補助事業を活用しながら整備を図ろうとしたものであります。 改修工事の内容は、厨房の改修、屋根の全面ふきかえ、公共下水道への切りかえ等、損傷が著しい箇所であります。しかしながら、大規模改修を実施することにより、老朽化が改善されることになり、結果として国庫補助導入による改築が後年度にずれ込むことの要因になることも心配されることから、実施に当たっては十分検討して、いわゆるシングル個室化による全面改装を早い時期に国庫補助事業で実施できるように努力をしてまいりたいと考えております。 その他につきましては、担当部長から答弁いたさせます。 ○議長(高橋一夫君) 商工部長。     (商工部長 澤田俊美君 登壇) ◎商工部長(澤田俊美君) 私からは、新規求職者の就職見込み状況と市内の失業者数、失業率についてお答えいたします。 最初に、新規高校卒業者の状況ですが、8月末現在での北上公共職業安定所管内の求人数は205人となっておりまして、昨年同期の215人に比べ10人下回っております。平成12年度の求人数は最終的に386人でしたが、今年度は過去最低と言われました平成11年度の357人を下回ると予想しております。本来求職者の希望に沿った職種の選択ができるのは、求人倍率が3倍から5倍以上必要と言われておりますが、今年度は1倍も困難な状況が予想されております。 次に、市内の失業者数と失業率についてでありますが、7月の全国の完全失業率が5%と発表されました。完全失業率は全国4万世帯を対象とした推計調査の結果で、地域ごとの調査はされておりません。このとき同時に発表になりました全国の求人倍率で比較しますと、全国は0.6倍、岩手県は0.44倍で、管内は0.48倍でした。管内では、仕事を探している人が2,587人に対しまして、求人の数が1,245人であったという結果でございます。 ○議長(高橋一夫君) 教育長。     (教育長 菊池憲一君 登壇) ◎教育長(菊池憲一君) 私からは、学校の安全管理についてお答えします。 初めに、子供の安全確保対策についてですが、去る6月8日に発生しました。大阪教育大学附属池田小学校の事件は、想像を超える極めて悲惨で痛ましい事件であったと思います。 この事件を受けて、教育委員会としては6月12日に市内の幼稚園、小中学校に幼児児童生徒の安全管理についてを通知するとともに、校長会議及び各学校で安全確保の取り組みや非常時の対応について再検討するなど、取り組みを進めてきたところであります。その結果、教室において非常事態が発生した場合、即座に教室の外部に知らせる手段がないとの課題が出されました。この対策として、今回の補正予算に提出をしておりますが、市内の公立幼稚園と小学校の全教室241教室にサイレンつきメガホンを配備するとともに、危機管理マニュアルを作成するなど、万全を図りたいと考えております。 次に、学校開放の今後についてでありますが、学校開放については社会教育法、スポーツ振興法に、国及び地方公共団体は学校教育に支障を生じない限り、学校の施設を一般のスポーツや社会教育のための利用に供するように努めなければならないと規定されているように、学校の設置義務者である自治体の責務として今後も推進していく必要があると考えます。 また、総合的な学習等においても、特技や豊かな経験を持つ方を講師にお願いするなどの事例が多くなることが予想され、ますます地域に開かれた学校を目指す方向にあります。このような事件があったからということで、地域に開かれた学校づくりの推進を停滞させるものではなく、幼児児童生徒の安全確保にとっても、御指摘のとおり地域との連携が強く求められることから、学校の安全管理に十分配慮しながら、学校開放を推進してまいりたいと考えております。 教育委員会としましては、北上っ子健全育成事業等を通じ、地域住民と十分協議しながら、情報の提供あるいは監視等をお願いする考えでおります。 ○議長(高橋一夫君) 22番及川洋一君。 ◆22番(及川洋一君) 御答弁ありがとうございました。何点か再質問をお願いいたします。 まず、観光の振興についてでありますが、いわゆるこの間しらゆり大使から私らも多くの意見を伺ったわけですが、ああいう意見はどういう尊重をして、どういう場で結論を出していくのかなと思っているのですが、たくさん出ました。多分市長さんも出席されておりましたし、担当部長も出席しておりましたから、いっぱい出ました。生かす方法をお尋ねをいたしたいと思います。 それから、東口に観光案内所をつくるというのは大変いいことだなと思います。西口にあったのがいつの間にやら消えてしまったので、消えていないのですか、ああ、そうですか。私の認識不足です。東口につくるというのは大変いいと思います。もしもよかったら速急にとお願いしたいのですが、時期を明示できれば幸いです。 それから、北星荘の問題についてであります。老朽度調査をやったわけでありますが、今その中身をお尋ねしたのですが、いわゆる構造的な面というのでしょうか、建築物、その建物については大体わかりました。そのほかの機械類というのでしょうか、器具類というのでしょうか、そういうものの調査は行わないのでしょうか。それが1つお伺いします。 それから、実はきのう大型ボイラーがパンクしましたね。私それを聞きつけてお邪魔をしてみたのですが、大げさに言えば爆発したわけです。あのようにいわゆる次から次と補修しなければならない場所が出てくるわけです。ですから、私はその調査内容にも何か偏っている調査をしたのではないかなと実は思うのですが、その辺の見解もお尋ねをしたいと思います。 それから、計画されております大規模改修と、それから個室化については、これは別に考えるというような今の御答弁でしたけれども、私はそれできるのかなと大変不思議に思うのです。大規模改修は、いわゆる補助金をいただいてやるわけですが、補助金をやる方からすれば大規模改修をしたのであれば、もっともっと寿命が延びるはずだという解釈になりますよね、老朽度が下がるのですから。そういたしますと、ますますまた個室化の、いわゆる改築という時期が延びてしまうというような気がいたします。 それと、大規模改修とその改築は別なんだというのは、当市だけの見解ですか、それとも県あるいは国の見解も入っているのですか。その辺をお尋ねをいたしたいと思います。 それから、学校の安全管理ですが、私もよく学校とかかわりがない方、少ない方ですからよくわかりませんが、それは速急にやるという考えでしょうか。そして、その予算は幾らぐらいかかるのでしょうか、お願いいたします。 ○議長(高橋一夫君) 市長。 ◎市長(伊藤彬君) 及川洋一議員の再質問にお答えをいたします。 しらゆり大使の御意見については、今回は特に観光についてをテーマとして御議論をいただきました。年に2回程度場を設けていろいろ御意見を伺っております。生かし方ですが、私どものちょっとPRといいますか、説明不足もあって、改めて議論の中で御理解いただいたこともありました。既に十分整っているものについての御提言も事実ありましたけれども、これは意見は意見としてまた尊重していきたいと思いますし、先般の御意見の中で早速観光行政の中に生かせるものがありましたので、それは早速事業計画の中に取り入れて生かしていきたいというふうに思っております。 改めてのしらゆり大使との意見交換は年2回ですが、私も上京したり、あるいはしらゆり大使がこちらにお見えになった場合には、さまざまな点でもアイデアをいただいたり、あるいは反応を伺ったりしているところでありますから、ぜひ生かしていけるというふうに思っております。 それから、東口のことですが、実は先般JRの盛岡支社にお邪魔をしてスーパーの停車についての陳情活動をしてまいりました。その際に盛岡支社長が、北上の玄関口としてスーパーの停車についても努力しますけれども、もっとJRとしてやるべきことがあるかと、乗客をふやすためにもやるべきことがあるんじゃないかと考えている。そういう中で駅全体の利用計画を今始めたところだと。したがって、駅の中に例えば売店を整備するとか、今目立たなくなっている観光案内所、これをもうちょっと目立つ場所にするとか、あるいは食堂をつくるとか、さまざまな考えを出して、リニューアルをしたいという御発言がございました。そのことに合わせて、私どもとしてもぜひ乗らしていただきたいなと思って、これから取り組みをさせていただきたいというふうに思っております。 それから、北星荘の改修、実は微妙なところがあります。今傷んでいるところは、まずやらなければいけないということは当然でありますから補修をいたします。ただ、補修をして、老朽度から見てまだ現存率が八十何%だということは、老朽度で改築の対象にまだ全然至っていないという現況がわかったわけでございますけれども、傷んでいるところは補修をしなければいけないということをまず優先します。したがって、老朽度から建てかえを認知されるということになるまではちょっと時間がかかります。ここが大変微妙な判断のところでありますけれども、老朽度の傷んでいるところは徹底的に直しますよということはまず1点、それから連動して考えなければいけないと思いますが、別物ではありません。個室の問題化については、新しく建てるという観点でやらなければいけないという形になります。ですから、多分おっしゃりたいのは老朽に余りこだわり過ぎて、補修ばかりしていてきれいにしたら、いつまでたっても新しいもの許可にならないんじゃないのと、その判断どうするんだというような御質問だと思います。そこ大変難しいところです。ただ、現実的にはまず傷んでいるものをすぐ直していくという建前で進めてまいりたいし、それに連動して余りきれいになってしまって吟味されれば、多分老朽度の年数は判定されるまでは相当時間がかかることになるという、逆の面で心配な面があるというふうにさっき申し上げたわけでございます。したがって、別物ではなく連動するという形になってまいります。 それ以外は担当部長の方から。 ○議長(高橋一夫君) 保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(菅崎久君) 北星荘の老朽度調査の内容でございますけれども、先ほど市長が答弁申し上げましたとおり、内容的には本体ということを主体的に評価されるものでございまして、あとの分としては電気設備とか、それから給排水設備ということは現在はあそこ下水道に切りかえておりませんので、そういう給排水設備等の部分が調査対象と、こういうことでございます。という内容でもって現在調査しております。これについては、先ほど市長が申し上げましたとおり、その都度その都度評価をしていかなければならないと、その年によって評価していかなければならないというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(高橋一夫君) 教育次長。 ◎教育次長(高橋左京君) 私からは、サイレンつきメガホンの導入についての質問にお答えいたします。 先ほど教育長からも答弁申し上げましたが、今議会の補正予算としてお願いしております。総額で540万円、備品貸与ということになりますので、予算がいただけますとすぐ購入ということになると思いますので、10月の初めにはそういった準備ができるものというふうに思っております。 ○議長(高橋一夫君) 22番及川洋一君。 ◆22番(及川洋一君) 北星荘の問題についてもう一回聞きたいのですが、いずれ北星荘で暮らしている方々を見ていますと、とにかくかわいそうなのです。行くたびに涙が流れるほどかわいそうであります。 それで、私は行政の対応も今までの経過を踏まえますと、利用者の期待を裏切っているような感じがしてならないのです。この個室化の問題は、平成4年から始まっているのです、私ひもといてみましたら。平成4年の9月にあそこに入っている方々、いわゆる入居者自治会というのをつくっているのですが、要望書を出した。そして、約3カ月後に市長名で答弁が来ているのです、回答が。それによりますと、平成8年度以降の計画に盛り込むということをうたっているわけです。この数字もちゃんと載っているわけです。それで、入居者たちは喜んだわけです。あと4年もすれば個室に入れるのだと。それで、平成6年につくった老人保健福祉計画の中にもこれはっきりうたっているのです。個室化を図り、入所者のニーズに答えるように促進したい。これ平成11年までの計画の中に入っているわけです。ところが、平成7年にその入所者の方々から具体的な要望書をまた出したのです。ところが、その回答すぐ来たのですが、これは平成7年です。築後20年以上経過しないと難しいので、平成10年度以降に検討するという今度はこういう答弁、いわゆるちょっと後退したわけです。20年というのは耐用年数にかかわることだと思いますので、やむを得ないなと多分思ったのでしょう。それで、平成7年の9月議会、それから平成11年の3月議会、平成11年の6月議会、ずっと個室化の実現に向かって検討すると答えているのです。そのたびごとに利用者は喜んでいるわけです。今度は本当だべ、今度は本当だべって。それで、平成10年の3月にいわゆる高齢者保健福祉計画、いわゆるいきいき健康プランですね。あの中にもはっきりとうたっているのです。ところが、今度の総合計画になって初めてばっさり切ったわけです。改築ではなく改修というのが出てきたわけです。私も議会全員協議会の説明のときに気がつけばよかったのですが、気がつかなかったものですから、たしかどなたさんか質問しておったような記憶もありますけれども、いずれ総合計画では削られたと。ですから、この辺は私はやっぱり利用者の立場からすれば完全に裏切られていると思わざるを得ないと思うのです。 そこで、お願いというか、御意見を伺いたいのですが、その大規模改修というものをもう少し利用者あるいは施設職員等と検討、一緒になって検討すると。そして、できれば改築ありきで応急処置的に今は手当てをして、そしてできる限り早く改築するという、そういう再検討というのでしょうか、できませんでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(高橋一夫君) 市長。 ◎市長(伊藤彬君) 及川議員の再質問にお答えをいたしたいと思いますが、過去の経過については今伺いましたけれども、実質に補助をもらって改築をするという解釈の違いがあったのは事実でありますから、この前の及川議員の御質問にも老朽化の内容が精査されていなかった、したがって制度上改築の年度は延びますよとお答えした事実があります。これはこれとしてひとつ御理解をいただきたいのですが、今回の問題はやはり応急処置的なものをやるべきところはやらなければいけない。ただ、私どもが今判断で苦慮していますのは、老朽度としての判定が年度は別として、年数は別として、老朽度の判定が非常に低いということが1つあります。今までの私どもが解釈している基準では、築後何年という最初20年という解釈をしていたようですが、これはたしか25年ではなかったかというふうに思いますが、その解釈違いによってお約束違いがあったことは否めない事実だったろうというふうに思います。今後は、老朽度及び経過年数のことを踏まえながら、改築年度が計画の中に入ってくるというふうに思われております。ただ、今時点でその年度を申し上げることはできませんが、とりあえず私どもとすれば傷んでいるところを緊急的なものは補修をして、現状の快適さを損なわないようにというふうなことには努めてまいらなければいけないと思っております。したがって、今後の計画の中での年度をはっきりと明示することは、現時点ではちょっとお答えをお許しいただきたいと思います。 ○議長(高橋一夫君) 22番及川洋一君の質問を終結いたします。 休憩します。            午後3時26分 休憩 --------------------------------------            午後3時37分 再開 ○議長(高橋一夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめ延長いたします。 -------------------------------------- ○議長(高橋一夫君) 5番後藤不二男君。     (5番 後藤不二男君 登壇) ◆5番(後藤不二男君) 大変お疲れのことと存じますが、本日最後の質問者かと存じますので、よろしくお願いを申し上げます。 通告に従いまして、3項目について順次質問をさせていただきます。 最初に、コミュニティーバス本格運行に向けた取り組み対応についてお伺いいたします。バス交通は、地域住民、特にみずから交通手段を持たない老人など、いわゆる交通弱者にとっては必要不可欠な交通機関であり、バス路線の維持確保は遠隔地地域住民にとって重要な課題であります。しかし、バス交通はマイカーの普及などにより、利用者が減少し、廃止に追い込まれた路線、今後心配される路線など厳しい状況にあります。こうした状況下、バス交通の問題はこれまで何回かの議会でも取り上げられ、御当局には一定の理解をお示しいただき、当市は今年度既存路線が走っていない3地域において、地域住民の通院や買い物に便利なコミュニティーバスをこの8月から3月までの8カ月間試験運行を実施されておりますことは、時宜を得た施策であり、本格運行に向けて市民の期待も大きいものと思います。 そこで、自治体の施策にとっては交通政策を超えて福祉施策であり、一面では教育施策でもあるコミュニティーバスの本格運行に向けて、現在調査中の段階であろうとは思いますが、この際当局が検討、構想されている基本的方針と計画をどのように考えておられるかお尋ねしたいと思います。 公共交通空白地帯、遠隔地域の格差解消など、交通政策課題をどう取り組むか、本格運行に向けた構想での運行路線はどの程度考えておられるのかお伺いしておきたいと思います。 次に、第2の項目、道の駅実現に向けた支援についてお尋ねをいたします。岩手県の呼びかけで、いわて地産地消運動が6月からスタートしております。その先鞭を担うべく農産物直売所は全国に1万カ所以上とも言われ、県内にも340カ所以上の設置と聞き及んでおります。市内近隣の産直道の駅は、国道107号線沿線に遠野市、湯田町に設置されていることは御承知のとおりであります。さらに、このほど東和町にも設置が決まったようであります。まさに新しい流通システムの幕あけとともに、乱立過当競争の感を禁じ得ません。こうした状況下では、それぞれの経営努力はもちろん、集客力の向上には質と量の確保、そして知名度のランクアップが必要と考えるとき、当市に道の駅設置構想がないかお伺いをいたします。 当市にも常設、臨時を含み、何カ所かの直売所があります。中でも御当局の御支援、御指導を得て地域特性を生かし、安全で新鮮な食料の提供を通じて、生産者と消費者の顔が見える流通の構築と地域ぐるみ農業の一層の活性化を目指し、国道107号線沿いに農家組合員みずからの出資で経営運営されている産直センター北上協同組合のあぐり夢くちないがあります。この組合は、組合員の御努力により、おおむね順調な経営と聞き及んでおりますが、前段で述べましたように、今後の運営を考えるとき、このあぐり夢くちないにもランクアップが必要と考えますとき、道の駅設置実現への取り組みが望まれますが、御当局の見解をお聞かせ願いたいと存じます。 次に、第3の項目は観光行政におけるみちのく芸能まつりのあり方と芸能保存支援策についてお尋ねをいたします。北上みちのく芸能まつりは、民俗芸能の保存、伝承、育成と、観光振興を目指すみちのく郷土芸能まつりとして、昭和37年第1回開催からことしで40周年を迎え、盛会裡に終了されたことに市民の一人として、また私も保存会の一伝承者として喜んでいる次第であります。毎年民俗芸能ファン、観光客の期待の行事に成長してまいりましたことは、芸能を支える地域と当事者の保存団体はもとより、協力、支援された関係者の御努力の成果であり、敬意を表するものであります。 北上市観光行政にとって一大観光イベントであり、夏の風物詩としてさらなる経済効果をもたらす観光客のにぎわいと市民総参加の夏祭りとして飛躍発展することを願い、そしてまた民俗芸能の後継者育成と伝承意欲を高め、民俗芸能の発展を願う立場から、この項目2点についてお伺いいたします。 まず、第1点目はみちのく芸能まつりの現状と課題についてお伺いをいたします。冒頭でも触れましたが、みちのく芸能まつりは民俗芸能の保存、伝承、育成と観光振興を目指して、昭和37年8月16日に灯籠流しと花火大会の同日開催として、第1回をスタートしました。市民やお盆の帰省客など、当時としては上々の数千人の観客を集めたと記述されております。日程や行事内容に幾多の変遷を経て、現在では数十万人の観光客を集客するまでの観光行事としても大切なイベントに成長していると評価されているものと思料をいたします。 しかしながら、40周年を節目として、新たな歩みを始めるとき、評価、反省、検討を加え、さらなる隆盛を目指して、祭りの運営実行体制や開催日時など見直しの議論を開始すべきとの立場で質問をいたしたいと思います。 まず、みちのく芸能まつりの意義と現状をどうとらえているかについて御見解を伺いたいと存じます。民俗芸能は、地域の習慣や年中行事などの生活様式が深くかかわり、往時の人々の敬けんな祈りや願いが込められており、供養と祈りの表現として生まれたこと、また灯籠流しも供養の行事であることをかんがみ、当初は8月14、15、16日のお盆中の開催でありました。このことは、歴史と風土に根差した理念の祭りとしてスタートし、お盆での帰省客を含む観光行事でもありました。しかし、昭和49年に国鉄、現JRから東北6大祭りの1つに指定され、昭和58年から東北6大祭りに合わせた現在の日程になっておるわけですが、時代の変遷を経た今日、東北6大祭りの日程に合わせた相乗効果は果たしてあるのでしょうか。市当局は、現状をどのようにとらえておるかお伺いいたします。さらに、祭りの運営実行体制や開催日など、見直しをする考えはないか、あわせてお伺いをいたします。 次に、第3の項目、2点目は、芸能伝承保存支援策としての伝承館の建設についてお伺いをいたします。当北上市は、日本全国を通じて屈指の民俗芸能の宝庫と専門家からも言われております。数もさることながら多彩で魅力的な芸能が伝承されており、まさに民俗芸能の里と言えましょう。民俗芸能は、時代とともに盛衰を繰り返し、今日に至っておりますが、私たちは古人から引き継がれた市民共有の貴重な文化遺産である民俗芸能を大切に守り育て、次世代に確実に継承していかなければなりません。しかしながら、各伝承保存団体の現状は、後継者不足と地域により伝承場所の不足が課題となっております。 そこで、後継者問題については次の機会に譲ることとしまして、伝承保存支援策としての伝承館の建設についてお尋ねいたします。伝承館の建設については、北上市総合計画、そして北上市教育振興基本計画において民俗芸能伝承館建設事業として後期計画に盛られておるところでありますが、その内容を見ますと平成18年から22年までの後期計画で、事業費7億円を見込み、民俗芸能保存伝承の拠点となる殿堂の建築とあります。 そこで、伝承館建築に関する基本的考え方をまずはお伺いしたいと思います。地域計画の中でも各地域から伝承館の要望計画が出されている中で、保存伝承の拠点となる殿堂建築の必要性は何なのか。その施設の位置づけ、7億円もかける施設の内容はどんなものを構想としているのかお尋ねいたします。 次に、私は民俗芸能は地域の人々が固有の風土の中で長年培ってきた伝統文化であり、これを支える地域社会の不離一体の連携の上に成り立っており、歴史と風土に根差したその地域にこそ伝承館が必要であると考えますが、いかがでしょうか。伝承活動は、地域の公民館や学校施設の活用をという考えもされると思いますが、地域活動がますます活発化する昨今、地域での各種会議、会合、生涯学習活動、スポーツ振興活動など、繁茂にかち合うことが多く、さらには地域での資料や道具の保存等も考慮した場合、私は7億円もの拠点殿堂建築より、地域への民俗芸能保存伝承館が必要であることを強く指摘しておきたいと思います。 そこで、実践的な地域伝承館整備の視点から、まず当市の中でも数もさることながら、屈指の多彩な芸能が伝承されている、まさに民俗芸能伝承の里と言える東部口内地区に整備建築を進める考えはないか。芸能伝承保存支援策として、ぜひ検討されてしかるべきと思いますが、いかがでしょうか、お伺いをいたします。 以上、3項目にわたり質問させていただきました。よろしく御答弁のほどをお願い申し上げまして終わります。 ○議長(高橋一夫君) 市長。     (市長 伊藤 彬君 登壇) ◎市長(伊藤彬君) 後藤不二男議員の御質問にお答えします。 まず最初に、コミュニティーバス本格運行に向けた取り組み対応について申し上げます。公共交通空白地帯、高齢者等交通弱者に対する福祉施策における地域格差解消、交通政策課題についてでありますが、自家用車の普及により、当市における路線バスの利用者は年々減少しております。また、このたびの道路運送法の改正により、平成14年2月からバス事業に対する参入と撤退が自由化されることにより、地方生活路線の維持確保については重要な課題となっております。このような状況のもとで、高齢者等の交通弱者への配慮や通院、買い物などに便利な住民ニーズに対応した経路の設定を目的に、本年8月から来年の3月までの間、バスの空白地帯である飯豊、立花及び小鳥崎地区においてコミュニティーバスを試験的に運行しております。この試験運行により、当市におけるバス交通の現状と課題を整理し、本格運行に移行していきたいと考えております。また、このコミュニティーバスの試験運行に合わせて、70歳以上の高齢者で所得等の一定要件を満たす方に対して、試験的にバス運賃助成券を発行し、高齢者のバス利用について支援しているところであります。 次に、本格運行に向けた構想での運行経路についてでありますが、試験運行開始から1カ月半が経過いたしましたが、8月の1日当たりの運送人員は飯豊線が81人、立花線が25人、小鳥崎線が15人となっております。今後も利用状況等の把握に努め、これらの実績をもとに運行日、運行時間、運行経路及び料金等について、北上市バス交通対策協議会での検討や岩手県交通との協議を行いながら、現在の3路線に固定せず、利用の見込める地域を対象に本格運行へ移行してまいりたいと考えております。 次に、農林産物直売センター北上協同組合あぐり夢くちないについてでありますが、地域の農林産物の需要拡大を図るための施設として、平成9年度、平成10年度の2カ年で整備され、平成10年12月に開業したところです。開業して3年目を迎え、季節ごとの新鮮な農林産物を手ごろな価格で提供し、また交通の利便等も伴って売り上げも順調に伸びていると伺っております。今後も各種イベントの開催あるいは通販商品の工夫等により、さらに売り上げの向上に取り組んでいただくことになっております。 御質問のあぐり夢くちないの道の駅認定実現の取り組みと支援策についてでありますが、この道の駅は地域の創意工夫により、道路利用者に快適な休憩と多様で質の高いサービスを提供する施設として、国土交通省に登録申請を行うこととなっております。この採択要件として、一定の交通量、道の駅設置間隔、通年営業、あるいは24時間利用可能施設整備などの条件があり、現状では難しいと考えております。 次に、みちのく芸能まつりの意義と現状でありますが、北上みちのく芸能まつりは本年で40回を数え、回を重ねるたびに盛り上がりを見せ、現在は東北を代表する民俗芸能の祭典として広く内外から評価をいただいているところであります。これまで芸能まつりに携わって来られました関係各位の御協力のたまものと深く感謝と経緯を表するものであります。 みちのく芸能まつりは、民俗芸能の宝庫と言われております東北地方にあって、特に北上地方は数多くの民俗芸能が伝承保存されていることから、これを観光行事として内外に広くPRし、当地方の観光振興に寄与することを目的に開催されてきたものであります。また、発表の機会に恵まれず、すたれようとしている芸能団体が復活したという声も多く、近年子供たちによる芸能団体が数多く参加するなど、民俗芸能の歴史的、文化的重要性が認識され、保存伝承活動も盛んになってきていることも、この祭りの担う役割の大きな1つと考えております。 次に、市民や芸能団体の声、そして観光調査及び運営のあり方等についてでありますが、みちのく芸能まつりの運営については、市を初め関係団体が構成するみちのく芸能まつり運営委員会が基本計画を策定し、これに基づいて市民各層から参加している実行委員会が前年の反省に立って十分議論を重ねて祭りの開催に当たっているほか、実行委員会では参加する芸能団体や従事する関係者との綿密な協議を重ねて意見交換を行うなど、関係者の声を十分に反映した祭りになっているものと思います。 また、市民を初め、観光客の動向等を調査するため、祭り開催中にアンケートを実施し、毎年これを反映させているものであります。本年のアンケートでは、全体の47.4%が県外客で、主に鬼剣舞や鹿踊りの見物を目的とする観光客が全体の65.7%と結果が出ております。JR北上駅の調べによりますと、8月7、8、9日の3日間の乗降客は概数で5万5,000人、北上駅の1日平均乗降客の2.3倍となっております。自家用車のほかにも多くの観光客が鉄道により東北の祭りをめぐっているものと思われます。また、芸能まつりは多彩な催しになっておりますが、ボランティアによる実行委員が8つの部会を構成し、1年間かけて練り上げたものを披露する場ともなっております。祭りは、観光ニーズや時代により変遷していくものと考えられることから、市といたしましても応分の支援をしながら、市民や観光客の声を反映していくよう努めてまいりたいと考えております。 私からは以上であります。 ○議長(高橋一夫君) 教育長。     (教育長 菊池憲一君 登壇) ◎教育長(菊池憲一君) 私からは、民俗芸能伝承保存支援策としての伝承館の建設についてお答えします。 北上市には、137の民俗芸能保存団体があり、これらの伝承活動をより充実し、地域の民俗芸能を保存育成するため、民俗芸能発表会や青少年伝統芸能発表会を開催するとともに、伝承活動に必要な費用について助成を行ってきたところであります。 伝承館の建設につきましては、北上地方に伝承されている全ての文化遺産としての民俗芸能を後世に伝えるとともに、心豊かな人間形成に寄与する専門施設として建設しようとするものであります。その内容は、民俗芸能の映像による紹介、映像記録の保存、芸能関係資料の展示、貸し出し及び民俗芸能等の調査研究などを基本として、教育と文化の場としての機能とあわせて、観光的機能をも兼ね備えた施設と考えております。 次に、地域民俗伝承館整備についてでありますが、地域における伝承活動は公民館、学校等を活用していただいておりますが、民俗芸能団体からの要望も多いため、支援策として北上市民俗芸能伝承活動施設整備費補助金交付要綱に基づき、建設に要する経費の一部を助成しており、今後も引き続き支援してまいりたいと考えております。 ○議長(高橋一夫君) 5番後藤不二男君。 ◆5番(後藤不二男君) 懇切丁寧な御答弁をいただき、感謝を申し上げます。何点か再質問をさせていただきます。 まず、コミュニティーバスの関係でございますが、試験運行における利用実績や利用者の意見を参考に運営体制や経費の面から調査検討を加え、本格運行を目指すとしておりますが、これからいきますというと、利用実績が少ない場合は運行しないということになるのでしょうか。さらに、北上市総合計画を見ますというと、3地区の計画だけが盛り込まれ、事業費も増額されていない計画となっております。これの整合性はどうなのかお伺いをいたしたいと思います。 次に、道の駅の問題でございます。いろんな要件等々からいきまして、道の駅設置は困難との御見解をいただきました。若干本論からずれるかもしれませんが、私はこの地元の農業振興を図るという組合員みずからの手でつくり上げたこのあぐり夢くちないにつきましては、組合員のみの出資に伴って資金繰りが厳しい組合であるというふうなこと、さらには近い将来花巻釜石間の横断道の開通に伴い、観光客あるいは道路利用者の減少から厳しい経営が予想されることからも、周辺の浮牛城の史跡公園の整備施策を施し、そうした中で観光客はもとより市民の憩いの場としての集客の中であそこを利用していただく、そうした産直センターへの支援策となるのではないかというふうに考えるわけですが、この辺の御見解をいただければ幸いと存じます。 次に、みちのく芸能まつりあるいは伝承館の問題についてお尋ねをいたします。まず、現状についての認識でございますが、私は近隣市町村の祭りが年々市民総参加の祭りとして盛り上がりを見せているとき、当市の祭りは集客力の下降と年々市民の盛り上がりに欠けていると評価するのは、私のみならず多くの市民の感想ではないかというふうに私は思っております。その根拠は、他市町村の祭りと比較した場合、盛岡市のさんさ踊りは今や全国的にも知れ渡り、県内一の祭りと自他ともに認める祭りではないだろうかというふうに考えますし、花巻まつりにおいても伝統と華麗な中に非常に熱気が感じられる、しかも観光客の集客力もあります。水沢市の日高火防まつり、江刺市の甚句まつりしかりであります。今でも東北6大祭りにこの北上市の祭りは入っているのでしょうか。残念ながらみちのく芸能まつりは6大祭りとは言えないのではないかというふうに思いますし、また市民総参加の祭りに至っていないと思いますが、いかがでしょうか。 それから、御答弁では運営委員会や実行委員会で十分に検討しながら実施に当たっているとのことでございますが、市民の声を実直に聞く機会を設けているのでしょうか。市民の意見、要望、そして芸能団体や各商店街の一行などがどこで具体的につかんでいるのか、その扱いがどのように反映されているのか見えてこないのであります。市民参加の手だてを通じた地域住民と、さらには中心商店街あるいは飲食店組合等との連携した祭りに仕上げていく、そうした手順をもう一度丁重に積み上げていくべきと思いますが、いかがでしょうか。 運営委員会なり、あるいは実行委員会のあり方につきましても、よその祭りは全て実行委員会として市長または観光協会長、商工会議所の会頭、そういったトップの方々が会長なり副会長として先頭に立って祭りを運営実行に当たっている。そうした熱意からか非常によその祭りはにぎわいを増していくというふうに見えているわけですけれども、そういった意味で当市の場合には運営委員会、そして実行委員会と、このように2つに分けた組織体制を組んでおりますけれども、これの見直しをする考えはないのかお尋ねをしたいと思います。 さらに、それに関連をいたしまして、北上みちのく芸能まつりへの補助金の交付の問題ですけれども、総合計画書では運営費補助金として事業主体は実行委員会になっておりますが、過去の決算書を拝見させていただきますというと、運営委員会長名で決算書が出されている。この辺の整合性はどうなっているのか、あわせてお尋ねをいたしたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(高橋一夫君) 市長。 ◎市長(伊藤彬君) 再質問にお答えをいたしたいと思います。 まず、あぐり夢くちないのことですが、確かにこれからの横断道の開通あるいは割と近いところに同様のお店ができたりして、これからの経営についての心配をしているところであります。幸い現状においては、皆さんが一生懸命頑張っているということで敬意を表しているところですが、周りの状況も変わってくることをかんがみながら、これからの展開も考えていかなければいけないと思っております。そういう意味で、お話にありました浮牛城との連携、散策路の問題、前からの課題として提案をされております。それから、周りの原野と申しますか、周りの利用等についても検討されていることがありましたので、私は前にも御提案申し上げたのですが、地域計画を練る際でもあそこを十分に活用してほしいよということを申し上げた経緯があります。よって、今後も地域計画との整合性を持ちながら、ぜひあぐり夢発展のために御支援をしてまいりたいなというふうに思っておりますので、関係者の一層の御努力と地域の御支援をお願いいたしたいと思っております。 それから、お祭りのことですが、お祭りについてはかつて私も実行委員長を12年やりましたし、実行委員会を5年程度やっていますから、相当長くかかわりを持ってきております。そういう中で、いろんな議論をされましたが、結論から言うと市民はもっとうちの祭りはいいんだという自信を持とうよってことなのです。これが意外といろんなところで高い評価をいただいているのに気がついていない。極めて残念なことだというふうに思って、なぜならば私どもの祭りは3日間にわたっておりまして、初日は全員参加型の前夜祭的なイメージで開催をする。2日目は、芸能をたっぷり見ていただく。3日目は、芸能と花火をたっぷり見ていただくと、こう3部構成になっております。一番議論の多いのが初日の参加型のお祭りであります。お祭りは、そもそも参加する人が楽しくなければ見ている人が楽しくないということになっておりますから、ここを盛り上げる工夫を歴代の実行委員長は大変苦労をしてやってきているということであります。それから、リピーターの多い祭りだということをぜひ御理解いただきたいと思います。盛岡の祭りも花巻のお祭りもそれぞれ地域の人がリピーターですが、芸能まつりとしてのリピーターの多い祭りは岩手県では北上市が一番多いのです。これは、文化庁の評価を見てもわかりますし、文化的の価値の高い祭りだという御理解をぜひ市民が強く持って自信を持つことだろうというふうに思っております。というのは、ほかの祭りは全部単品であります。ねぶた、花笠、竿灯、采女、山笠、野馬追、そのほか盛岡のお祭りもそうです。全部単品なのですが、ここは民俗芸能の宝庫であるがゆえにフルコースのお祭りであります。したがって、非常に盛りつけも難しい、派手さをあらわすには非常に苦慮している祭りですが、それだけ中身の濃い祭りだということをやはりPRし続けてまいります。 それから、お祭りの理念として、この民俗芸能の持つ意義を歴史的にも文化的にもよく理解をし、伝承育成することが最大の目標の1つであるとさっき申し上げました。これも大変大きな意義でありまして、高い評価をいただいているところであります。ことしは、各地から民俗芸能伝承者が集まって、シンポジウムも念願であったものが開催されました。こういうふうな意義深いことをよく理解をして進めていかなければいけないというふうに思っております。 それから、申し上げたいこといっぱいあるのですが、実は芸能者の御意見、芸能団体の御意見、実行委員会の御意見、あるいは実行委員会の中でも料飲店組合、飲食業組合、宿泊ホテル、いろんな組合のメンバーも代表者も委員に入っております。そういう方々の意見を聞きながら祭りのあり方について議論いただいております。それから、芸能団体の声については、芸能団体の代表者会議というのを実行委員会の中でやっております。それから、鬼剣舞の音合わせだとか形合わせの代表者の打ち合わせもやっているケースがあります。そういう形で芸能団体の意見をいろいろ取り寄せたり、打ち合わせをしているケースが多々あります。こういうことから、ある意味では御意見がいっぱい吸い上げられているというふうに思っております。 それから、運営委員会と実行委員会ですが、検討を要するところはあるかもしれません。ただ、従来は運営委員会では祭りの骨子、基本的な問題を決定し、それを受けて中身を実行委員会が十分精査をしながら実行しているという2段階で来ておりましたし、2段階と言いながらもほぼ連動した形で推移をしております。それから、運営委員会は観光協会長が運営委員会の長であるという形でありますし、市の代表、それから商工会議所の代表も必ず三役として入ってまいりましたから、そういう意味では各界のトップが運営委員会の運営に関与してきたというふうに思っております。それから、実行委員会としては大体100名程度の実行委員がいつも参加をしておりますけれども、ほとんどがボランティアで参加をいただいております。それから、商店街等についてもそれぞれ代表者が出て実行委員会に入って、一緒に検討をしているというふうな状況でありますから、この活動がより一層活発化してくることによってさまざまな意見が吸い上げられて、よりよいお祭りになるものというふうに思っておりますので、その面での吟味を一層強化するようにお願いもし、指導もしてまいりたいと思っております。 私の方から以上であります。
    ○議長(高橋一夫君) 企画調整部長。 ◎企画調整部長(及川義也君) 私からは、コミュニティーバスについてお答えをいたします。 試験運行を始めて1カ月ちょっとでございますので、現時点で廃止または継続という結論は出せない状況でございます。今動いている例えばバスの時間帯、通過の時間帯、それから往復回数、バス停の位置と、そういうものを総合的に判断した上で来年の3月までにそれを判断したいと、このように思っております。 それから、予算計上の関係でございますが、本格実施する路線はまだ決めてございませんが、この予算につきましては総合計画にはのっていなくても、その年度年度の予算で必要な路線があれば対応してまいりたいと、このように考えております。 以上です。 ○議長(高橋一夫君) 商工部長。 ◎商工部長(澤田俊美君) みちのく芸能まつりの予算決算の関係でございますが、補助金の交付先は運営委員会でございます。 以上でございます。 ○議長(高橋一夫君) 5番後藤不二男君。 ◆5番(後藤不二男君) 時間も余りありませんので、ちょっとだけお伺いいたします。 ただいまの予算の関係ですけれども、計画書には実行委員会というふうに書いてありますから、その辺の書き方がどうなのかちょっと戸惑うところがあります。ここに計画書がありますから見せても結構ですが。 それから、時間がありませんが、コミュニティーバスの関係、どうかひとつよきように御検討いただきたいというふうに思うわけでございますが、今回の3路線だけでなくて、過去に廃止された路線バス、あるいはバス路線のない地区、こういった路線もあるわけでございます。よしんばバス路線があっても遠隔地域の人々は片道五、六百円も出して利用している、片や200円で利用できる、そうした地域によっての不平等感が出てまいります。私は、バス路線総体における対策の中で、優待券の話もありましたが、場合によってはタクシー券の交付など、バスを文字どおりコミュニティーのものにすると、地域格差解消をするバス交通対策が重要なことではないかというふうに思います。もう一度ひとつその辺の御所見を伺いたいというふうに思います。 それから、祭りの関係でございますが、いろいろと御検討されているというふうに伺いました。私どもにはなかなか見えてこないという部分があるわけでございますけれども、そういうことですから一生懸命やっていただいていることはよろしいですが、しかし検討していただきたいことは、開催日の問題等もございます。観光客を多く集めるという意味合いからだけ考えれば、今は金、土、日というふうな設定の方が集客力があるのではないかというふうにも考えます。 それから、前段で申し上げましたように、芸能まつりの理念からすれば、お盆期間中の開催はどういうものなのかと、その辺もあります。そういったことで、なお検討していただくようにお願いをしたいものだなと。 時間がありませんので、以上だけにとどめておきます。 ○議長(高橋一夫君) 市長。 ◎市長(伊藤彬君) 再々質問にお答えをいたします。 祭りの開催日については、数回議論をしてまいりました。ただ、御提言あった金、土、日という問題については、昨年度も実行委員会では議題になっていたようでありますので、その辺については御検討をいただきたいと思っておりますが、固定する方が非常に祭りとしてはやりやすいということもあるようです。それから、参加する芸能団体の日程調整もあります。芸能団体の方が参加しやすい日時を選んでいただきたい、曜日を選んでいただきたいというのを過去に何回か議論をいたしました。 それから、最後の御提案ですが、仏事、神事との関係では行政はタッチできないということを御理解いただきたいと思います。 ○議長(高橋一夫君) 企画調整部長。 ◎企画調整部長(及川義也君) コミュニティーバスの関係でございますが、この試験運行を始めた基本はバス路線の空白地帯、それから交通弱者の救済という面で基本的に考えてございます。今議員さんもおっしゃったように、この半年間をかけて今後の北上市の交通をどうすればいいのかと、今先ほど言った目的に沿ったような路線はどこにあるのかということを十分検討した上で決定をしてまいりたいと、このように思います。 以上です。 ○議長(高橋一夫君) 商工部長。 ◎商工部長(澤田俊美君) 補助金の交付先、ただいま事実確認しておりますので、お時間を若干いただきたいと思います。 ○議長(高橋一夫君) 暫時休憩します。            午後4時24分 休憩 --------------------------------------            午後4時25分 再開 ○議長(高橋一夫君) 再開します。 商工部長。 ◎商工部長(澤田俊美君) 大変失礼しました。補助金の交付先は、先ほど申し上げましたとおり、運営委員会でございます。お手元の資料が実行委員会となっておるようですけれども、その資料は私どもの持っている資料かどうか、後からちょっとお見せいただければと思うのですが、運営委員会でございます。 以上でございます。 ○議長(高橋一夫君) 5番後藤不二男君の質問を終結いたします。 -------------------------------------- ○議長(高橋一夫君) お諮りいたします。本日の会議はこれにてとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(高橋一夫君) 御異議なしと認めます。よって、本日の会議はこれをもって延会いたします。 明日の会議は午前10時に開きます。            午後4時26分 延会...